今季の柏は大がかりな選手の入れ替えを敢行。複数の主力選手がチームを離れた一方、多くの実績ある選手たちが加入した。リーグ戦ではその新加入選手たちがさっそく先発入りし、存在感を示している。山田 康太や高嶺 朋樹、仙頭 啓矢は中盤で技術の高さを見せ、立田 悠悟と片山 瑛一は最終ラインで安定した守備を披露。片山はG大阪とのリーグ開幕戦でさっそくネットを揺らした。
しかし、3試合を終えて得られた勝点は『2』と、いまだ勝利なし。先週土曜日に行われた明治安田J1第3節・福岡戦では相手の堅い守備を崩せず、終了間際に決勝点を献上して今季初黒星を喫した。ネルシーニョ監督は「非常にきっ抗したゲーム内容だったと思うが、入りから良い戦いができたと思う」とチームの戦いぶりを評価。ただ、今後に向けてはずみをつけるためには結果が欲しいところで、今節はホームで是が非でも勝点3をつかみ取りたいところだろう。
リーグ戦から中3日で迎える今節はメンバーを大幅に入れ替える可能性も十分。先発争いに向けたアピールという意味でも、フレッシュな選手たちの働きに期待したい。中でも注目は18歳ながらリーグ戦でベンチ入りし、3試合連続で途中出場している柏U-18出身の山本 桜大。JデビューとなったG大阪戦では特に緊張の面持ちもなく試合に入り、自身も「目の前のことに集中してできた」と振り返っていた。この試合では待望の公式戦初先発を飾り、ゴールに絡む活躍を見せることができるか。「公式戦10ゴール以上」という自身の目標を達成するための足がかりとしたい。
対する鹿島も柏と同様、複数の新加入選手がリーグ戦で輝きを放っている。5シーズンぶりに鹿島で戦う植田 直通はディフェンスリーダーとして最終ラインを統率し、佐野 海舟は中盤のフィルターとして幾度となくボールをインターセプト。藤井 智也と知念 慶はすでに得点を挙げるなどすんなりチームにフィットし、直近のJ1第3節は3-1で横浜FCに勝利した。試合後会見で岩政 大樹監督は「チャンスを作りながら追加点が生まれないというのはメンタル的にも苦しかったが、よく戦ってくれた」と選手たちを称賛しつつ、「一つひとつ狙いが形になってきていると思う」と手ごたえを明かした。
また、その試合後会見で「今日に関しては、若かろうが若くなかろうが、ただ単に状態の良い選手、ゲーム状況に合った選手を連れてきただけのこと」と岩政監督が話したように、誰が出てもおかしくない熾烈な競争が鹿島でも行われている。横浜FC戦では土居 聖真や仲間 隼斗など実績十分の選手たちもベンチに控えていたが、柏との一戦で出場するとなれば、競争を勝ち抜くためにも意気盛んにプレーするはず。指揮官の選手マネジメントにも注目したい。
昨季のルヴァンカップは柏がグループステージ敗退、鹿島がプレーオフステージ敗退といずれも悔しい結果に終わっている。タイトル獲得への重要な第一歩。白星をつかみ取るのはどちらか。
[ 文:藤井 匠 ]
