「練習内容とかも懐かしいですね。評価しているポイントが『結果的にうまくいったからいいよね』という結果論ではなくて、『やるべきことをやっているかどうか』みたいなところが評価されるポイントだなというのは相変わらずですかね」(小泉 佳穂) 「少しピリついた部分はあると思います。マチェイさんもけっこう怒る方というか、しっかりやらないとしっかり怒るので、そういうところでピリっとしたほうが絶対いいなとは思っていたし、再スタートじゃないですけど、そこで全員気合いが入っているんじゃないかなと思います」(大久保 智明) 小泉と大久保も同様に懐かしむ。昨季のメンバーの多くがチームを離れたが、昨季を知る選手はまだまだ多く、マチェイ スコルジャ監督が語ったようにコーチ陣も健在だ。チームは順調に再出発を果たせている。17日の公開練習で目の当たりにしたのは、1カ月前はおろか、昨季の好調期を上回るテンションや集中力の高さだった。
指揮官が何度も語っているように、チームはまず守備の再建に取り組んでいる。着任してからのトレーニングは8割方が守備のために割かれ、「守備の細かい部分だったりが、チーム全体で修正できたのかなと思う」(渡邊 凌磨)と、零封スタートとなった。そして、そこに一役買っている男がもう1人いる。
「原口(元気)選手の強度だったり経験でチームは向上していると思うし、僕は特にポジションも似ているところがあるので、参考になる部分が多い。自然とチームのみんなも刺激を受けているのかなと思います」(大久保) 「めちゃくちゃストイックだし、元気くんが1つ言葉を言えばかなり(雰囲気が)締まる。裏表なく言ってくれるのでありがたい」(石原 広教) 原口がすでに、チームの色を塗り替えつつある。練習中も「(簡単なメニューでも)ちゃんとやろうよ、こういうのから」と発破をかけ、ゲーム形式のメニュー中には相手チームの選手にも「もっとしゃべれ!」とコミュニケーションを要求。原口本人も、「(ゲーム体力を戻すのに)数試合必要かな」としつつも「先発でもある程度いけると思う」とホーム復帰戦に意欲。今節、埼玉スタジアム2002への帰還を果たすことになるだろう。
一方のFC東京は、前節・名古屋戦で2カ月ぶりの勝利を4-1で飾り、トンネルを抜け出した。8位のFC東京と10位の浦和、勝点にして2ポイント差。上位進出に向けてなんとしても3ポイントが欲しい試合となる。また、1.FCウニオン ベルリン(ドイツ)時代の同僚で、移動中はいつも隣の席だったという遠藤 渓太と原口の邂逅にも注目だ。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
