開幕3戦で2勝1分と好成績を残した柏だったが、その後は思うように勝点を積むことができず、同3戦で1失点だった失点数も増加。明治安田J1第30節・磐田戦で3連敗を喫し、降格圏との勝点差は『2』となった。直近2試合では「全体的な意識として、守備の比重が大きくなった」(小屋松 知哉)戦い方を採用しており、いずれもクリーンシートを達成。その一方で3試合連続無得点に終わっているのは気がかりだが、改善されつつある守備面を今節も維持して戦いたい。小屋松は「横浜FMは攻撃的なチームで能力の高い選手も多い。そこをどう(失点)ゼロで抑えていくか。早めに失点しないことがまず大事だと思う」とポイントを語る。
ただ、今節は犬飼 智也、戸嶋 祥郎、手塚 康平の3選手が出場停止。CBとボランチというチームの心臓部を担うポジションの選手たちが相次いで欠場するだけに、簡単な試合にはならないだろう。代役となる選手たちのパフォーマンスがカギを握るのはもちろん、主力選手がいない中でどうプラスαを生み出せるかに注目したい。
ひさびさのチャンスが回ってくる可能性のある選手たちは、皆一様に強い意気込みを語る。「試合に出られない期間が長く、サブコートで練習するときもあったけれど、そこでも球際の部分は負けないようにしていた。“局面のところでは絶対に負けない”ことを変えずにやってきたので、そこは存分に発揮していきたい」(土屋 巧)。「なかなか試合に出ていないけれど、自分を久しぶりに見せられる場になると思う。とにかく、何か感じてもらえるようなプレーをしたい」(立田 悠悟)。残留に向けて、チーム一丸で勝点3をつかみ取りたい。
対する横浜FMは7月15日付でハリー キューウェル前監督との契約を解除。ジョン ハッチンソン監督体制に移行して再出発したが、思うような成績は残せず、直近のリーグ戦では3連敗を喫している。
前述の3試合ではいずれも複数失点を喫しており、ゴール前の人数が足りていても守り切れないなど、守備面の課題が露呈している。ジョン ハッチンソン監督は3失点を喫した前節・FC東京戦について「ボールを握っているとき、どれだけ相手を(自分たちの)ゴールから遠ざけることができるかが大事。2失点目は簡単に中央で失ってしまい、そこから仕留められたカウンターは絶対に避けないといけない。とにかく簡単に失わないことが大事」と振り返った。
ただ、水曜日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第2節・蔚山(韓国)戦では4-0と大勝。「全員攻撃・全員守備ができた」(ジョン ハッチンソン監督)と、リーグ戦にもつながる1勝を挙げた。そこから中2日と日程はタイトだが、蔚山戦のように横浜FMらしいサッカーを継続し、勢いを加速させたい。
5月に行われた前回対戦では、4-0で横浜FMが勝利している。今季二度目の対戦で勝利を挙げるのは柏か、それとも横浜FMか。試合は10月5日の16時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
