横浜FMは天皇杯準決勝・G大阪戦から中2日、浦和は直近の第25節・柏戦から中6日であるため、横浜FMはディスアドバンテージの中での一戦となる。
横浜FMはそのG大阪戦では26分に先制されたものの、37分にヤン マテウスのゴールで追いつき、1-1で折り返す。後半も一進一退の攻防が続く中、88分に松原 健のゴールで逆転に成功。ところが90+3分、中谷 進之介に同点ゴールを許す。そして延長に入ると、PK戦に突入するかに思われた120+5分、坂本 一彩に決勝点を奪われ、今季の国内主要タイトル獲得の可能性が唯一残っていたコンペティションで敗退が決まった。
そのことはもちろん、土壇場での敗戦は非常にショックが大きいだろう。
「もう少しのところで決勝に行けた。天皇杯だけでなく、ほかの大会でもあと少しのところまでは行ったが、次に進むことができず、タイトルを得ることができなくなり、悔しさだけが残った。ただ、今季はまだ終わっていない。タフなシーズンだが、続けてやっていかないといけない」 試合後、ジョン ハッチンソン監督が気丈にこう語ったが、中2日で迎える今節に向けてどんよりとした雰囲気を払しょくできるかは不透明。ただ、「試合は待ってくれないので、もう一度気持ちを切り替えてやっていくしかない」(植中 朝日)。
やはり喫緊の修正点は「詰めの甘さ」(植中)。22日のACLEリーグステージ第3節・山東(中国)戦でも1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに追いつかれ、2-2のドローに終わった。例え、終盤にリードしている状況だとしても、最後まで気を抜かない集中力が必要となる。課題は選手たちのメンタル面だけではない。指揮官にはチームとしてクローズできる用兵と、機を見るに敏な交代策が求められる。
対する浦和は、23日に柏とホームで対戦。スコアレスで迎えた後半は柏の攻撃に耐えつつ時計の針を進めると、後半アディショナルタイムに獲得したPKをチアゴ サンタナが決めて5試合ぶりの勝利を手にするとともに、連敗を『4』でストップさせた。
マチェイ スコルジャ監督が再び指揮を執り始めてからは守備の立て直しに力を入れていたぶん、攻撃の迫力が出せておらず、今節も引き続きテーマは攻撃面となる。
柏戦後、指揮官はこう語った。
「堅い守りはできたと思うが、柏もアグレッシブだったのでビルドアップに少し苦しんだ」 柏にうまく対応されたことで、前半途中からうまくビルドアップが機能しなくなった。横浜FMも状況に応じて守備対応に変化をつけてくるだけに、指揮官の見立てとともに、ピッチ内の選手たちがどう判断し、柔軟に対応できるかがポイントになる。
[ 文:大林 洋平 ]

