川崎Fのチーム状態は良さそうだ。リーグ開幕戦よりも一足先に、AFCチャンピオンズリーグエリートリーグステージ第7節・浦項戦を11日に戦った。韓国の地に乗り込み、結果は4-0の大勝。複数得点と無失点の両方を達成し、リーグステージの突破を決めただけでなく、今季を戦っていく上での確かな手ごたえをつかんだ様子であった。
12日には遠征先からそのまま練習場に戻り、先発組など出場時間の長かった選手たちはリカバリーに専念。そのほかの選手たちはしっかりと汗を流し、来たるリーグ開幕戦に備えていた。
すでに公式戦を1試合戦えたこと、そしてその試合でしっかりと勝てたことの価値はもちろん大きく、長谷部 茂利監督は選手たちの表情から勝利の効果を読み取る。
「的確な表現かどうかは分かりませんが、選手たちが『監督ホッとしているな』と思ってくれているのがうれしい。自分としても思っていないわけではないけど、感慨深いとは思わないタイプなので(笑)。だから、何人かは『良かったね、監督』と思ってくれていると思う。今日、リカバリーから上がってくるときに目線や表情が悪い選手は少ないと思う。結果が逆ならこういう雰囲気ではなかったと思うので、(浦項への)移動などは大変でしたけど、良いスタートを切れたなと思いますね」 浦項戦では先発で勝利に貢献し、名古屋戦のピッチに立てばそれぞれJ1デビュー、Jリーグデビューとなる山口 瑠伊、伊藤 達哉がそろって「楽しみ」と開幕戦を待ち望んでいるように、充実したチーム状態で今節を迎えられそうである。ホームでの“長谷部フロンターレ”のお披露目となるゲーム。しっかりと勝ち切ることで、ファン・サポーターの思いに応えたい。
一方、アウェイで開幕戦を迎える名古屋だが、百戦錬磨の長谷川 健太監督を筆頭に経験豊富な選手たちがそろっており、戦い方は心得ているだろう。
その中でやはり注目は、1年半ぶりの電撃復帰を果たしたマテウス カストロ。“悪魔の左足”とも言われる強烈なシュートは脅威であり、このブラジル国籍アタッカーがどれだけ気持ちよくプレーできるかがカギを握る。また、山岸 祐也にとって川崎Fの長谷部 茂利監督は福岡時代に共闘した恩師。恩返しゴールを狙っているに違いない。
もちろん38分の1ではあるが、開幕戦の重要性は言わずもがな。勝点3を手にして、スタートダッシュを切るのはどちらのチームだろうか。
[ 文:須賀 大輔 ]


