開幕から4試合を戦い、ここまで未勝利なのは神戸、横浜FM、浦和、名古屋、そして新潟。前節・C大阪戦に続いてホームで戦うことができる新潟は、今節こそ今季初勝利を目指す。
新潟はここまで2分2敗。樹森 大介新監督の下で、よりアグレッシブになったポゼッションスタイルを表現しているものの、開幕戦から3試合はPK献上、一発退場、オウンゴールなどが続き、勝点を落としてきた。
ホーム開幕戦となった前節は、奪ってから縦に速いカウンターで決まった矢村 健の先制ゴール、横パスで相手を動かしてスキを突いた長谷川 元希の今季初ゴールで、2-1とリードに成功。だが、69分に星 雄次が負傷交代するアクシデントが起き、終盤には4バックから5バックに変えて守り切ろうと試みたが、押し込まれて同点ゴールを許し、またも勝ち切ることができなかった。
それでも、主将の堀米 悠斗は「監督も代わって、メンバーも替わった中で、確実に自分たちがやりたいことを示せているシーンが増えてきていると思うので、ここで立ち止まらずに、信じて疑わずに進んでいくことが大事かなと思います」と、前向きな要素に目を向ける。
2戦連発中の矢村 健は「結果はしっかり受け止めないといけない。『悪くないんだけど』というのはもう聞き飽きているし、多分、去年からアルビレックス新潟に関わる人はそう思っている。自分が新潟に帰ってきてやるべきことは、しっかり点を取ることだと思うし、勝利に導くゴールをしっかり取れる存在にならないといけない」と、3戦連発がかかる今節に向けてさらなる活躍を誓った。
一方、城福 浩監督体制4年目の東京Vは、ここまで1勝3敗。初勝利を挙げた前々節・町田戦は、中盤でボールを奪ってカウンターに出ると、最後は冷静にゴール前を崩し、新井 悠太のラストパスから齋藤 功佑が決めた先制点が決勝ゴールとなった。
アウェイから勝点3を持ち帰って迎えた前節・G大阪戦は、味の素スタジアムでの今季初陣。連勝して勢いに乗りたいところだったが、アクシデントが続出する。前半のうちに千田 海人と山田 剛綺が負傷交代となり、後半は相手のペースに。84分には福田 湧矢が脳震盪での交代を強いられると、直後の85分に決勝ゴールを奪われ、0-1で敗れた。
ここまで4試合で1得点。前節も新井 悠太を中心に決定的な場面は作れていたが、なかなか得点が生まれていない。離脱者が続出している状況だけに、今節でチャンスを得る選手たちの奮起に期待がかかる。
注目は両チームの大卒ルーキー。新潟の稲村 隼翔と東京Vの新井 悠太は、前橋育英高、東洋大で同期だった元チームメート。ともに大学3年時に現チームへの加入が内定し、在学時からJFA・Jリーグ特別指定選手として試合経験を積み、刺激を与え合ってきた。プロとして対戦するのは初。稲村 隼翔は[4-4-2]の左CB、新井 悠太は[3-4-2-1]の左シャドーのため、直接対峙する機会は少ないかもしれないが、あれば見どころの1つになりそうだ。
新潟は勝点2で18位、東京Vは勝点3で17位と、ともに下位で足踏みをしている状況。上昇のきっかけをつかむのはどちらのチームになるか、注目だ。
[ 文:野本 桂子 ]

