新潟がJ2に所属していた2018年から2022年までの対戦成績は、3勝4分3敗。2021年は7-0、3-1、2022年の明治安田J2第15節は4-3と新潟が大量得点で勝利を収めている。ただ、東京Vに城福 浩監督が就任したあとに対戦した2022年のJ2第41節では、染野 唯月が得点を挙げて1-0で東京Vが勝利した。直近の試合では東京Vが勝利しているカードということになる。
東京Vは前節、アウェイでC大阪に1-2で敗れた。アウェイでの敗戦は実に昨年4月以来。今節は千葉に勝利した昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝以来となる味の素スタジアムでの試合になる。
「自分たちのホームスタジアムでできる。流れを変えるためにも、このホームゲームの価値というのはかなり大きいものになると思っています」 そう話したのは林 尚輝。林は前節で痛恨のPKを与えてしまった張本人であり、体を突っ伏して悔しがったあの瞬間を取り戻すためにも、シャットアウトしての勝利が欲しい。「最後の質のところがまだ足りないという感覚はある。なんとしても勝ちにつなげたい」(林)。
攻撃面に目を向けると、J1初ゴールから2試合連続で得点を奪っている木村 勇大の働きに期待がかかる。
「いますごく楽しくやれている。成長している感覚も自分の中にある。チームを勝たせたいという思いが出ているし、プレーの中でもその思いが良い形でつながっている。いよいよ味スタでの開幕戦。みんなで喜びたい」 木村は小学5年生のときに関西へ引っ越すまでは東京Vジュニアに属し、同期の主将・森田 晃樹や綱島 悠斗とともにプレーしていた。「味スタにはみんなでよく応援に行っていた。ピッチに立つのは初めてなので楽しみ」。勢いに乗るアタッカーを生かしながら、16年ぶりとなるJ1勝利を手にしたい。
そんな中、負傷離脱していた宮原 和也が全体練習に合流していることは朗報だ。森田とともに昨季のJ2ベストイレブンを受賞した右SBの復帰はあるか。
新潟としても、上位に居続けるためには勝利が欲しい。東京Vのアカデミー組織で育ち、かつて背番号10を背負った高木 善朗は気合いが入っていることだろう。アカデミー時代からの先輩である東京Vの平 智広はそんな後輩について「キャンプの練習試合で見て、年齢を重ねて、チームのことをより考えているなという印象を受けた。ずっとうまい選手だけど、より周りが見えるようになっている」と語っている。
そんな高木のほかにも、攻撃センスにあふれる長谷川 元希(元甲府)、中盤で抜群の運動量を誇る宮本 英治(元いわき)というJ2のチームから加入した選手たちも特徴を見せている。
新潟はビルドアップ能力に優れ、東京Vは前線からの守備も特徴。そのあたりのぶつかり合いも注目点となりそうだ。
[ 文:田中 直希 ]
