両者の前回対戦は第4節。味の素スタジアムで一進一退の攻防を繰り広げ、2-2で引き分けている。8分に山田 楓喜の直接FKで東京Vが先制したが、新潟は32分に高木 善朗のCKから谷口 海斗が同点ゴールを決め、69分には相手のバックパスを奪った長倉 幹樹が得点を決めて逆転に成功。しかし終了間際、東京Vはクロスから翁長 聖が押し込んで追いつき、ホームで意地を見せた。そこから約7カ月ぶりの対戦となる。
ホームの新潟は現在15位。降格圏の18位・磐田とは勝点5差しかなく、まったく油断できない位置にいる。そのため、ルヴァンカップ準決勝で川崎Fを倒して決勝進出を決めたものの、浮足立つことなく、緊張感を保った状態で試合に臨む。
前節・横浜FM戦はルヴァンカップ準決勝で取り戻した堅守を継続したものの、攻撃で決め手を欠いて0-0に終わった。ただ、リーグ戦での連敗を『4』で止めることに成功。この勝点1をターニングポイントに、今節は勝利へと流れを転じたい。
新潟は中3日あるいは中4日の間隔で行われた公式戦5連戦の5戦目となる。ターンオーバーも予想される中で、ここ最近出場機会を増やしている大卒ルーキーの奥村 仁には注目したい。78分に投入された横浜FM戦では、ファーストプレーで得意のドリブルからいきなりシュート。ライン間でアジリティーとアイディアを発揮できるタレントは、今節でも力を発揮しそうだ。
また、もう1人の注目選手は高木。新潟に加入した2018年以降の古巣・東京V戦では、多くのゲームで得点に絡んでいる。「相性は良いので、出たら攻撃でアイディアを出したい」という高木のプレーに注目だ。
対する東京Vは7位。前節・浦和戦は立ち上がりからアグレッシブに攻め立てて主導権を握りながらも、27分にワンチャンスを決められて先制点を献上する。後半、「われわれのニアゾーンを徹底的に崩せ」という城福 浩監督の指示を受けて反撃に出ると、見事に結果につながる。59分、相手陣で得たFKの速いリスタートから、谷口 栄斗がニアゾーン付近へ抜け出してゴール前に速いクロスを送り込み、最後は綱島 悠斗がJ1初ゴールを決めて追いついた。さらに76分にはCKから再び綱島が決めて2-1の逆転勝利。そして20年ぶりのJ1残留を確定させた。
新潟にとってリスタートは、横浜FM戦で繰り返し危ない場面を迎えていたことを考えても、より警戒したいポイント。「東京Vさんも好調を維持しているチームなので、スキを見せてはいけない」と松橋 力蔵監督は引き締めて臨む。
両チームともに今季ラストのナイトゲーム。新潟は勝点3を積み上げて、残留へと前進したい。東京Vはアジアでの戦いの出場権を獲得するためにも、ここから連勝を目指す。
[ 文:野本 桂子 ]

