横浜FMはアウェイに乗り込んだ福岡戦の立ち上がり、右SBの宮市 亮を押し上げる形で攻勢に出る。11分、その宮市 亮が入れたクロスの流れから遠野 大弥のゴールで先制に成功。ところが、その後は福岡に両サイドとも押し込まれ、前半のうちに同点に追いつかれる。後半も流れが変わらず、81分には、途中から出場していた井上 健太の不用意なロストを起点に勝ち越しゴールを許し、これが決勝点となった。
連戦5戦目の福岡戦は逆転負けの結果とともに、内容もシュート3本と乏しかった。開幕時から相手のハイプレスに対するビルドアップの課題は改善されず、加えてメンバーを大きく入れ替えずに戦ってきた疲労も重なり、パフォーマンスも低調。大型連戦でもメンバー固定に固執するスティーブ ホーランド監督の采配のツケが顕著に表れたと言えるだろう。
「ケガ人が多く、1人しか選択肢がないポジションが多い。(中2日だった)福岡戦では例えば、(離脱中の鈴木)冬一がいないので、カツ(永戸 勝也)がそのような状況だ。喜田(拓也)は(第9節・東京V戦で)顔面に直撃した影響が長引いている。ジャン(クルード)が出場停止で(山根)陸とナベ(渡辺 皓太)を使わざるを得なかった。今節も限定される状況ではあるが、中3日は状況が変わってくる」 こう指揮官が語るようにケガ人が多く、選択肢は限られている一方、今節は中3日かつ連戦6戦目であるため、コンディションが上がる材料はない。低調な現状を打開するためにも、“カンフル剤”は必要な局面だろう。
対する清水はホームで行われた直近のJ1第10節・川崎F戦、スコアレスで迎えた62分、北川 航也が自ら獲得したPKを冷静に決めて先制する。しかし、その6分後に川崎Fのパスワークを遮断できずに失点を喫し、追いつかれる。終盤に退場者を出して数的不利になったが、守備陣が踏ん張り、1-1のまま試合を終わらせた。
「全員が最後の最後までハードワークしたことでつかんだ勝点1。ここ3試合で得た課題に対して変化を加えた中、1つ結果を残せたのは素晴らしい選手たちの努力の賜物でもある。次は新しい力も必要になる。全員の力を持って、8連戦のラスト2試合を乗り切りたい」 公式戦の連敗を『3』でストップしたことを、こう前向きに捉えたのは秋葉 忠宏監督。川崎F戦で手にした勝点1の価値を高めるためにも、今節は結果にこだわりたい。
[ 文:大林 洋平 ]

