広島は前節・浦和戦に0-1で敗れて3連敗を喫した。前線の構成を変えてジャーメイン 良と加藤 陸次樹が2トップを組み、トップ下に川辺 駿が入った。そしてボランチでは井上 潮音が今季2試合目の先発を果たした。この変化によって良い兆しが表れ、ベンチ入り停止処分を受けたミヒャエル スキッベ監督に代わって指揮を執った迫井 深也ヘッドコーチも前向きに捉えている。「前に人を多く、距離感を近く、という狙いを持ってやっていきました。ある程度のところまで距離感を保てたと思うのですけど、もう1個深いところに何回か踏み込んでいけたらなと思いました」と振り返った。
敗戦の中で得た手ごたえを、今節はなんとしてもゴールという結果につなげていきたいところだ。そのためにはシステム変更による改善を進めるだけでなく、チャンスを逃さず仕留める決定力にもこだわりたい。この3連敗の間も決定的なチャンスは作れており、それを決められていないことが苦境に陥っている要因の1つになっている。今節はチャンスを決めて試合後にファン・サポーターから万雷の拍手で称えられるヒーローが誕生していることを期待したい。
新潟は前節・柏戦で1-1と引き分けに終わった。ここ3試合勝ちがなく、まだ今季は1勝のみとなっている。柏戦は良い立ち上がりを見せてPKで先制に成功するも、その後は同点に追いつかれると相手にペースを握られる苦しい展開となった。それでも2失点目は許さず、後半は修正して盛り返していったが、勝利をつかむまでには至らず。試合後に樹森 大介監督は後半のパフォーマンスを高く評価し、「これを勝点3につなげられるようにやっていかないといけないなと思っています」と話している。
新潟もチャンスをゴールにつなげて勝利をもたらすアタッカーの登場が待たれる。柏戦の後半に鋭いドリブル突破からシュートを放った奥村 仁や、途中出場からクロスに合わせて得点チャンスを見いだした笠井 佳祐ら若い選手には特に殻を破っていってもらいたいところだ。
新潟は柏戦を26日の土曜日に戦ったため、今節まで中2日となる。中3日の準備期間がある広島に比べて日程的にも苦しく、よりチームの総力が必要になってくるからこそ、若い選手たちには大きな期待を寄せられる。
ミヒャエル スキッベ監督体制下の広島は新潟を苦手にしてきた。2023年は2敗、2024年は2引き分けと、まだ一度も勝てていないデータが残っている。ただ、新潟は今季から樹森 大介監督体制へ移行しているだけに、あまり参考にはならないかもしれない。
とにもかくにも、勝利を強く欲している状況にある両チームの一戦だ。目の前の相手に勝つためにアグレッシブに前へ出ていく姿勢を打ち出していってもらいたい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
