福岡は前節・広島戦で67分に先制を許すも86分に見木 友哉のPKで追いついた。しかし、アディショナルタイムにPKを献上して敗戦。その広島戦と前々節・湘南戦(0△0)、明治安田J1第12節・岡山戦(後半アディショナルタイムの失点で1△1)の戦いぶりを振り返った金 明輝監督は「われわれにとっての強みである勝負強さが薄れている」と話した。その上で「鹿島戦では細かいところにこだわることで、その良さをまた取り戻したい」と続けた。
さらに金 明輝監督は「前節から中2日での鹿島戦は十分な準備はできない。だからこそ原点に立ち返りたい。球際、走力、プレスをしっかり掛けるなど、われわれが大事にしてきたことをもう一度徹底したい」とも。広島戦の敗因も、そうした良さを十分に発揮できなかったからという認識は複数の選手も口にしていた。
鹿島は直近の4連勝のうち、ここ3試合が無失点勝利。対戦相手によって変化する個々の守備タスクをしっかり果たしていることが堅守を維持できている理由の1つであり、今節もそれを継続することが重要になる。また、ここ4試合のうち2試合は複数得点を記録。攻撃の内容の良さも維持したい。
ただ、1-0の勝利となった前節・町田戦後に鬼木 達監督は「後半のところで2点目を取らないと。今日は(失点を)ゼロで抑えられたが、事故的なものが起こる可能性もある」と、勝利の可能性をさらに上げるべく、複数得点へのこだわりを持ち続ける重要性を口にしている。
3試合連続でフル出場とパフォーマンスを上げている福岡の上島 拓巳は、鹿島に対して「広島よりも球際とか切り替えとか、強度とか“戦いのベース”の部分にこだわっているチーム」との印象を持ち、それゆえに「そこでまず負けないことがゲームの主導権を握る上で大事なカギになると思う」と話している。前節ではそのベースが物足りず、敗因の1つになったことを反省しての言葉でもある。局面における個々の激しいバトルがこの試合の見どころの1つになるだろう。
金 明輝監督は「鬼木さんが監督になってからショートパスをつなぐ意識は高まったと思うが、得点が多いのはやはりカウンターから」と、チャヴリッチや前節で鹿島加入後初ゴールを挙げた田川 亨介のスピードを生かしたカウンターを強く警戒。逆に福岡も高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターを攻撃の主な手段と考えているため、カウンター対策と、積極的な“逆カウンター”の応酬はゲームの大きな見どころになるのではないか。
昨季のベスト電器スタジアムでの同カードはシャハブ ザヘディのゴールで福岡が“ウノゼロ”勝利を収めているが、今回の結果はいかに。
[ 文:島田 徹 ]


