前回の対戦では昌子 源が戦列に復帰し、手堅く試合を進めていたが、53分に佐野 海舟が2枚目のイエローカードを受けて退場。10人の戦いを強いられることとなった。しかし、そこから前に出た鹿島は、1人少ないことを感じさせないアグレッシブな戦いで福岡を追い詰めていく。結果はスコアレスドローに終わったが、岩政 大樹監督も「勝点をよく取ってくれたと思っています」と、戦い抜いた選手に賛辞を惜しまなかった。
ただ、そこから公式戦3試合を戦った両チームの成績は対照的だ。横浜FM、新潟、広島を相手に3連敗を喫した鹿島に対し、福岡は1勝2分と負けなし。Dグループ第2節・柏戦こそ3失点したものの、相変わらずの堅守を誇っている。得点力不足に悩む鹿島としてみれば、福岡の3バックを崩せるかどうかが勝敗の大きなカギを握ることになりそうだ。
両者が属するDグループは、現在福岡が勝点4で首位に立つ。一方の鹿島は1分1敗の勝点1。ここで敗れるとグループステージ突破がかなり危うくなるため、どうしても勝点3が欲しい状況だ。リーグ前節・広島戦は出場停止だったディエゴ ピトゥカは、鹿島の選手としての姿勢を説く。
「鹿島のユニフォームに袖を通す者として、本当に常に結果が求められていますし、常に勝利が必要だと思います。それが練習試合であれ、リーグ戦であれ、ルヴァンカップであれ、すべて勝利が常に求められているので、それに恥じないようなプレーをして、しっかりと勝ちにこだわれればなというふうに思います」 チームとしては苦しい状況だが、勝利に向かって全力を尽くす姿勢を示した。
現在、どのチームも連戦を戦っている最中であり、メンバー構成も気になるところだ。鹿島はDグループ第1節・柏戦で大きく先発を替えたが、前節・新潟戦はリーグ戦と同じようなメンバー構成で臨んだ。福岡も第1節・新潟戦では直近試合から先発を全員入れ替えたが、前節・柏戦は約半数の変更にとどめている。今回は中3日で迎える試合であり、さらに中3日でそれぞれリーグ戦を控えている。今回はどちらのチームもメンバーを入れ替えて臨んでくるだろう。
2週間後、今度は福岡で第4節を戦うため、先のことを考えると手の内を明かしたくない部分もあるだろうが、鹿島は勝たなければグループ最下位で折り返すことになる。
「しっかりボールをつないで、その中で我慢しながらチャンスをしっかり見つけて、そのときにしっかり点を決めるようにしていければ、自然と結果はついてくるのではないかなと思います」 ディエゴ ピトゥカは自分たちのやるべきことに集中していた。
[ 文:田中 滋 ]

