ゴールデンウィークの連戦は準備期間をしっかりと設けられなかったこともあって苦しい戦いが続いたが、連戦が終わって臨んだ前節は負傷離脱していた田上 大地と鈴木 喜丈の2選手も先発に復帰し、自分たちが思い描いているパフォーマンスを体現した。
木山 隆之監督も「われわれがやりたかったこと、われわれが今年やろうとしていること、それをしっかりピッチに表現できていたと思うので、特に何も言うことはないです」と評価したパフォーマンスを、今節も実現できるかどうかがポイントとなる。
対戦相手が違うために同じことをしようとしても、そう簡単にはできないのがサッカーだが、前節の試合後に田部井 涼が「連戦中は自分たちのサッカーをするよりも、相手に対処することに精一杯だったところがあったけど、今節(新潟戦)はもう1回自分たちから前向きにサッカーをすることを思い出せた。それがすごく良かった」と話したように、まずはしっかりと自分たちに矢印を向けて戦っていきたい。
一方、J1で2シーズン目を戦う町田は、前節・柏戦で4試合ぶりの勝利をつかんだ。無敗を続けていた好調な相手に対して3-0の快勝を収め、黒田 剛監督も「選手たちは昨季まで実践できていた町田の良さを前面に押し出してくれました」と頷いている。
今季は思うように勝点を積み重ねられないでいる中、指揮官は「ホームはもちろん、アウェイでもスッキリと勝点3を取る状況をお見せできなかったことにふがいなさと申し訳なさを感じていた時期を迎えていました」と振り返ったが、「今日(柏戦)のサッカーが町田のサッカーであることを自覚しながら、日々の練習を積み重ねて、次の試合に向けての準備をしていきたいと思います」と前を見据えている。
21日に臨んだJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・横浜FC戦は1-0で迎えた84分に追いつかれて延長戦に突入し、最後はPK戦の末に敗戦。黒田 剛監督は「終盤の時間帯での失点というのは昨季まではあまりなかった現象ですが、それが今季起こっている理由は、守備と攻撃の表裏一体のアプローチがまだまだ甘いということだと思います」とコメントしている。中3日と準備期間は少ないが、しっかりと自分たちを見つめ直して今節に臨みたいところだ。
己の強みを出していかなければ勝つことが至難なリーグで、奮闘を続けている岡山と町田。相手コートでアグレッシブな攻守を展開していきたい岡山にとっては、相手コートへ進入する回数をどう増やしていくかが大事になる。一方、無失点で試合を進め、プレー強度で相手に勝ってゴールをこじ開けていきたい町田は、切り替えのスピードと攻撃のパワーで圧力を掛け続けたいところだ。
JFE晴れの国スタジアムで25日13時にキックオフする一戦は、ピッチの至るところで激しいバトルが繰り広げられる90分間になることは間違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
