昨季はお互いにホームで勝利し、1勝1敗。新潟は昨季のJ1第30節・湘南戦を最後に、リーグ戦では約8カ月間デンカSで勝つことができていない。今節は新潟にとって前半戦のホームラストゲーム。勝利の味を思い出し、巻き返しの第一歩にしたい一戦だ。
新潟はアウェイでの前節・岡山戦に1-2で敗れ、リーグ戦は3試合未勝利が続いている。そこから中2日で迎えたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦・東京V戦も0-2で敗退。救世主の誕生を期待し、岡山戦からスタメンを総入れ替えして臨んだものの、厳しい結果となった。
敗れた直近2試合に共通しているのは、相手のハイプレスに圧倒され、前半の早いうちに失点を喫したこと。新潟の武器だったはずのパス回しによるプレス回避がうまくいかず、ミスからの被カウンターが失点につながっている。
「いまやられている形をどのチームも徹底してくるということも想定できるので、そういった対策、回避はしっかり準備してやっていかないといけない」と樹森 大介監督は言う。昨季から、ハイプレスとマンマークの守備を敷く相手に苦しんでいるが、距離感よく戦えているときはワンタッチでパスが回り、相手をはがして前進することができている。チームとしてのつながりを取り戻して臨むことも勝利のカギとなる。
またデータに目を向けると、1試合平均走行距離はリーグ首位タイだが、こぼれ球奪取数が同最下位、1試合平均スプリント回数が同17位タイとなっている。ポゼッションという武器を磨き直すことに加え、切り替えやセカンドボールへの反応を速めていきたい。
一方の湘南は、ホームでの前節・横浜FC戦に0-1で敗れた。前々節・東京V戦で4試合ぶりにつかんだ白星を次につなごうと臨んだものの、PKを与えてルキアンの恩返しゴールで失点。途中出場の畑 大雅の仕掛けからビッグチャンスが続いたが、追いつくことはできなかった。
そこから中3日で臨んだルヴァンカップ3回戦・FC東京戦は1-0で勝利。横浜FC戦に続いてPKを献上してピンチを迎えた中でGK上福元 直人が止めると、82分、ゴールライン際まで縦に仕掛けた藤井 智也の折り返しから、平岡 大陽がゴール。途中出場の2人が決勝点をもたらし、プレーオフラウンド進出を決めている。
「非常に喜ばしい勝ちになりましたし、これをリーグ戦につなげていかないといけない」と、山口 智監督。攻守にアグレッシブなスタイルを表現して勝ち切った手ごたえを持って、今節に臨む。
湘南のチームデータで突出しているのは、リーグ1位の1試合平均タックル数。個人では、上福元 直人がセーブ総数でリーグ2位。また、FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)に臨む日本代表メンバーが23日に発表された中、初招集となった鈴木 淳之介がタックル総数リーグ3位かつデュエル勝利総数同2位と強さを誇っている。その鈴木 淳之介と同サイドで向き合うことが予想される新潟の藤原 奏哉は、タックル総数同4位かつデュエル勝利総数同3位。互いのサイド攻撃をどう抑えるかも、見どころの1つとなりそうだ。
[ 文:野本 桂子 ]

