そのルヴァンカップでは、味の素スタジアムで行われた第1戦は3-0、三協フロンテア柏スタジアムでの第2戦は2-1とどちらも柏が勝利。ホームの東京Vとしては、対柏3連敗だけは避けたいゲームとなるだろう。
その東京Vは11日に天皇杯2回戦で栃木SCと対戦。直近のゲームから先発10人を入れ替えた中で勝利を収めた。リーグ前半戦では出場時間に恵まれずに苦しんだ熊取谷 一星や鈴木 海音などが結果を残し、前線の組み合わせも変えながら白星をつかめたのは大きい。これに関して、城福 浩監督も「競争の新たなフェーズに入ったと思います」と話す。
「ポジティブな面も見られましたし、それこそ前線や最終ラインの組み合わせというのは初めてでした。最終ラインの立ち位置も、どこからどういうふうにボールが出てくるのか、前線のボールを引き出す動きのコンビネーションであるとか、非常に良いものが見えました」(城福 浩監督) そんな中、柏に対してリベンジへの思いを募らせるのが綱島 悠斗だ。ルヴァンカッププレーオフラウンド第1戦では2枚の警告を受けて退場処分となってしまい、第2戦に出場できず。「悔しさはすごくあります」と気持ちを明かした綱島 悠斗は、「だからこそ、リベンジする場がこんなに早く来てくれて、すごくありがたいなと思います。自分が退場した試合のときよりも、いまの自分のほうが確実にレベルアップしています。短い時間でしたけど、自分なりに成長できたと実感しているので、そこに対する自信を持ちながら、自分の活躍でチームを勝たせたいです」と士気は高い。
一方の柏は、11日に行われた天皇杯2回戦で東洋大に0-2と不覚を取った。しかも、後半から主力を続々と投入しながら120分間を戦い抜いた末の敗戦ということで、精神的にも肉体的にもダメージは小さくない。
そんなイヤな流れを断ち切る活躍を期待したいのが、6月の移籍期間で加入した瀬川 祐輔、小見 洋太、馬場 晴也の3選手だ。2021シーズン以来の復帰を果たした瀬川 祐輔は、シャドーでの出場が濃厚か。好調な渡井 理己やチームをけん引する小泉 佳穂などそのポジションの層は厚いが、東洋大との激闘から中3日で高強度な東京Vとの対戦であるならば、フレッシュなアタッカーはぜひとも起用したいところ。
細かいタッチでのドリブルによる推進力を武器とし、両サイドでプレーが可能な小見 洋太はウイングバックやシャドー、足元の技術と対人守備をストロングとする馬場 晴也は右CBやボランチで起用ができる。ケガ人も多いチーム事情の中、複数のポジションで計算ができる戦力は貴重な存在。東洋大にジャイアントキリングを食らい、リカルド ロドリゲス監督も「正直、試合内容からすれば、90分間で敗退していてもおかしくないプレーのクオリティーだった」と悔やんだが、イヤな流れを断ち切るためにも新戦力による底上げに期待は高まる。
[ 文:藤井 圭 ]
