今季は『フライデーナイトJリーグ』として、Jリーグ全体のオープニングを飾る開幕戦でぶつかった両チーム。G大阪のホーム、パナソニック スタジアム 吹田で行われた一戦は、C大阪が7分に鮮やかな連係から北野 颯太(現:FCレッドブル・ザルツブルク)のゴールで先制した。G大阪も31分、ネタ ラヴィの得点で追いつくが、後半開始早々、C大阪は北野 颯太が勝ち越しゴールを決めて突き放すと、その後も香川 真司、田中 駿汰、中島 元彦がゴールを重ねたC大阪が5-2で勝利。今季から指揮を執るアーサー パパス監督の初陣となった一戦で、“アタッキングフットボール”を高らかに宣言してみせた。
その後、明治安田J1第2節・湘南戦から6試合未勝利と勝ち切れない時期も過ごしたが、5月以降は9試合で6勝2分1敗。この間17得点を奪うなど、攻撃的なサッカーが浸透し、ハイペースで勝点を重ねている。その中心にいるのが、ここまで14アシストを記録しているルーカス フェルナンデス。直近の第21節・東京V戦でもクロスから2得点を導くなど、その右足から放たれるキックは相手にとって脅威。中で合わせるラファエル ハットンもリーグ戦3試合連続ゴール中と好調を維持しており、今節もこのホットラインを中心にG大阪のゴールに襲いかかる。また、東京V戦の後半から出場して流れを呼び込んだ中島 元彦にも注目。C大阪U-23時代も含め、“大阪ダービー”に滅法強い背番号13の、“ダービー2戦連発”にも期待したい。
対するG大阪は前節、京都と対戦。今節と同じく関西圏でのアウェイゲームとなった一戦は、開始から相手に主導権を握られ、25分間で2失点。京都に圧倒される入りとなった。今節は同じ轍を踏まぬよう、立ち上がりからネジを巻いて向かっていきたい。
京都と同じく得点力の高いC大阪に対し、配置も含め、いかに守備を修正して臨めるかは今節のポイント。前節の試合後、「この責任を感じながら前に進んでいかなければいけない」と敗戦の責任を背負ったダニエル ポヤトス監督がどう修正を施すか。指揮官の采配に注目したい。
守備の改善が必須であると同時に、G大阪も宇佐美 貴史を筆頭に攻撃陣のタレント力はJ1屈指。前節はイッサム ジェバリが意地の1点を決めたが、開幕戦では不在だったウェルトン、デニス ヒュメット、満田 誠ら、層の厚みを増した陣容でC大阪ゴールに迫りたい。
「ダービーは特別な試合。誰もがプレーしたい舞台。その大切さ、重みは自分も分かっている。内容よりも結果が求められる試合になる。そこへ向けて、良い準備をして臨みたい」(C大阪・ラファエル ハットン) 「(京都戦は)ダービーを前に自分たちを見つめ直せる試合になった。しっかりと地に足をつけて、ダービーは内容に関係なく、とにかく勝つことに執着してやっていきたい」(G大阪・福岡 将太) ホーム4連勝中の勢いそのままに、“ダービーダブル”を目指すC大阪と、青黒の意地に懸けても“ダービーダブル”は許されないG大阪。リーグ戦では通算50回目となる“大阪ダービー”。試合後に歓喜の瞬間を迎え、OSAKAを誇示するのは、果たしてどちらの大阪か──。
[ 文:小田 尚史 ]


