今節の焦点に挙げられるポジションは右CBだろう。替えの利かない存在としてここまでプレーしてきた原田 亘が出場停止となる。
7月30日に行われたスタッド・ランス(フランス)との親善試合では、6月に札幌から加わった馬場 晴也が右CBで先発に名を連ねると、中断期間前に「新加入選手たちがうまくチームの戦術に飛び込めるように」と語っていたリカルド ロドリゲス監督の言葉どおり、攻守にわたってチームで躍動。加入後最も長いプレータイムを消化し、リーグ戦に向けて準備を整えた。
馬場 晴也本人は、スタッド・ランス戦のパフォーマンスに関しては「(ウイングバックとシャドーを含め)3人での関係であったので、それを増やしていきたい」と一定の手ごたえを明かしつつ、「もっともっとコミュニケーションをとりながら練習でのトライを増やしていって、最高の形で湘南戦を迎えられればいい」と今節に向けて意気込む。
一方、今季開幕から5戦負けなしで一時は首位にも立った湘南だが、現在は8試合未勝利、また直近12試合でわずか1勝とトンネルを抜け出せずに17位に沈む。降格圏とは勝点3差まで迫られている。
特に7月は失点の多さに頭を悩ませており、第23節・神戸戦は0-4と大敗。第24節・C大阪戦では3ゴールを奪うも3失点を喫してドロー、そして23日に延期分として行われた第21節・浦和戦でも4ゴールを食らって1-4と敗れた。守備の再建が急務である中、多彩な攻撃を披露する柏を抑えることができれば自信となるはず。
特に浦和戦ではセットプレーから失点を重ねてしまい、これについてはGKポープ ウィリアムも「みんな意識を持ってやっていると思いますが、実際やられているのは自分たちの力不足」と悔しさを口に。立て直しを図るためにもクリーンシートに期待したい。
柏に視点を戻すと、山形から加入した“リカルドチルドレン”・小西 雄大にも注目が集まる。スタッド・ランス戦では鋭いサイドチェンジから得点を創出するなど、早くもチームに馴染んでおり、出場となればJ1では2021シーズン以来。垣田 裕暉やジエゴら徳島時代の同僚も多い柏で、山形で培った経験値を生かせるか。小西 雄大の台頭も優勝を目指すクラブにおいて重要な要素となるだろう。
[ 文:藤井 圭 ]
