ホームの柏は前節、唯一の日曜日開催となった岡山戦に臨んだ。落雷の影響によって約1時間半キックオフが遅延となった中、前半から相手の強度に屈して相手陣へとボールを運べずにいると、4分に失点。後半に盛り返したものの90分には2点目を奪われ、反撃は90+5分に仲間 隼斗が挙げた1点にとどまった。
勝てば首位に立てるという状況下での敗戦には、リカルド ロドリゲス監督も「いまの順位に満足しているとは思わないが」と前置きしつつ、「良い流れがあるがゆえに多分勝てるだろうという希望的観測というのか、そのような意味での気の緩みというのが少しあったのかもしれない」と振り返る。
それは当然選手にも共有をされており、古賀 太陽も「優勝を目指すなら、メンタルもついてこないと簡単にはタイトルは獲れないと思います」と語った。
中4日で迎える中、今節の相手は、リカルド ロドリゲス監督や1stキャプテンの犬飼 智也、それに小泉 佳穂がかつて在籍していた浦和。3月に行われた前回対戦では2-0と完勝したが、浦和はFIFAクラブワールドカップを経てさらに成熟度を増している。負ければ順位が入れ替わるため、リーグタイトル獲得に向けても連敗は許されない。
そして、かつてのホームスタジアム“凱旋”となるのが、今季柏から浦和へと完全移籍したマテウス サヴィオ。新天地では左サイドハーフやトップ下を務めており、第11節・横浜FM戦を最後にゴールがなかったが、前節・名古屋戦でひさびさにネットを揺らすなど好調ぶりをアピール。古巣戦に向けて良好なコンディションで臨めそうだ。
もちろんその旧友については、柏も警戒している。何もないところから個人でチャンスを作り上げてしまうその技術力とパワーは「僕らが一番分かっている」(古賀 太陽)。ボランチやウイングバックの選手たちも含めて、組織で対抗していく必要があるだろう。
また、こちらも古巣対戦となるリカルド ロドリゲス監督は、前節の岡山との一戦を踏まえて「あらゆるJリーグのクラブが分析して弱点を探ってくる、そういう流れが当たり前となっています」と話しつつ、今季の浦和の印象について次のように語っている。
「その中でも浦和は技術の高い選手たちがそろっているので、彼らの個の能力であったり、いま2連勝をしていることも含めて、個の能力を出させてしまえば、止めることができないチームになってしまいます。なので、彼らの特徴を抑えながらわれわれはチームとしてしっかり戦っていきたいですし、岡山さんと浦和さんでは特徴が明確に違うので、また違った試合展開になることが予想されるかと思います」 選手個々、そして優勝を争う意味でもさまざまなストーリーがあるこの一戦。白星をつかむのはどちらのチームか。
[ 文:藤井 圭 ]
