ここまで14勝8分5敗で4位につける柏は、首位の京都と勝点1差と大混戦の優勝争いを繰り広げており、再びトップに立つためには1つも落とせない状況にある。前々節・岡山戦は首位浮上の絶好のチャンスだったが、1-2で敗戦。それでも続く前節・浦和戦では前半に2失点を喫しながらも、後半に怒とうのゴールラッシュで4点を奪って逆転勝利を果たし、連敗を回避した。
今季は一度も連敗することなく、ここまで戦い抜いている。この一戦が終われば代表活動期間に入り、リーグ戦は一時中断するが、JリーグYBCルヴァンカップで勝ち残っているため、公式戦は続く。ここで勢いを加速させる勝点3が欲しいところだ。
注目すべきは、9月の国際親善試合に臨む日本代表に招集された細谷 真大だ。第25節・湘南戦では途中から出場するやいなや、強さとスピードを武器にして、強引にドリブル突破を仕掛けてゴールへの意欲を見せた。特に象徴的だったのが、チームの2点目となったシーン。右サイドからの小西 雄大のクロスに中川 敦瑛が合わせた得点では細谷 真大も飛び込んでおり、チームが追加点を挙げながらも、悔しい表情を見せて本人も「あれは悔しかった」と正直な思いを口に。続く岡山戦でも覇気のあるプレーを披露し、浦和戦では逆転勝利の立役者の1人となった。
代表戦士として注目度は増す中でも、ストライカーは「まずは福岡戦に集中したいですし、しっかり勝って上位をキープしたいです。勝利して代表に参加できれば」と目の前のリーグ戦に集中する。“日立台”を揺らして柏に勝点3をもたらすつもりだ。
対する福岡は9勝10分8敗の11位につけている中で、上位進出に向けて3ポイントがほしい一戦。ここ9試合で負けなしと好調を維持するも、そのうち6試合がドローと、勝ち越す力が必要となってくる。
またこちらも注目は、日本代表に招集された安藤 智哉。190cmの長身を武器に空中戦で強さを発揮するCBは、前述した細谷 真大に加えて、E-1選手権でともに日本代表としてプレーした垣田 裕暉を抑え込めるか。そして、柏に対しても後方から試合を作って主導権を握る戦い方を採用することが予想される。足元の技術の高さも持つ安藤 智哉がゲームを組み立てていく。
どちらがボールを握って相手陣内に押し込めるかも焦点の1つだ。柏としては2試合連続で前半の早い時間帯に失点を喫しているだけに、序盤からよりポゼッション率を高めていきたいところ。リカルド ロドリゲス監督は立ち上がりに失点を喫したここ2試合について、「岡山戦に関しては(相手が)良いスタートを切り、われわれがそれに対応できなかった。一方で浦和戦はわれわれがナーバスになっていた」と振り返る。攻守のバランスを保ちながらも、チームとしてどのように相手陣へと進入するか、反省を生かすべきゲームになるだろう。
[ 文:藤井 圭 ]
