開幕から調子を上げられずにいたが、8月以降は公式戦無敗と上昇気流に乗っている柏。前々節で首位につけていた横浜FMを2-0で撃破すると、前節は残留争いのライバルである横浜FCに勝ち切り、今季初の連勝を達成した。横浜FC戦後の会見で井原 正巳監督は、「後半は2点リードしている気持ちのスキや余裕から守りに入ってしまい、押し込まれる時間が長くなって受けてしまった」と反省点を口にしながらも、「なんとか全員で粘り強く守って、1失点に抑えることができた。結果が出せて良かった」と安堵の言葉を残した。
チームに安定感と勢いをもたらしているのが、今夏に浦和から期限付き移籍加入した犬飼 智也と、栃木への育成型期限付き移籍から復帰した山田 雄士。前者はディフェンスリーダーとして選手たちを束ね、後者は2試合に先発し、1得点1アシストと結果を残している。もっとも、山田 雄士は「(前節は)アシストもでき、連続でゴールに絡めているのはポジティブだが、それ以外の自分のプレーは全然良くなかった」と満足の表情を見せず。今節は右サイドでコンビを組んでいた片山 瑛一が累積警告により出場停止となるが、「誰が右SBに入ったとしても、2人で崩す関係性をもっと出していきたい」と意気込んだ。
福岡とは今季JリーグYBCルヴァンカップを含めて三度対戦しているが、1分2敗と勝利を挙げられていない。ただ、直近の福岡戦から約3カ月が経過し、「結果が出始めたので、みんな自信を持ってやれている」(椎橋 慧也)とチームは少しずつ状態を高めてきた。直近6試合で3失点の堅守を維持しつつ、福岡のブロックを攻略することができるか。椎橋は「どうやって相手を崩すか、ボールを保持しているときの優先順位はどこなのかというのはいまの僕らの課題」と話しつつ、「前節はああいう相手(守備時5バックの横浜FC)に対して積極的にシュートを打ったからこそ、(ペナルティーエリア内で)ハンドを取れたし、積極的なプレスからの得点もあった」とポジティブな面を挙げる。前節のような積極的な攻撃の姿勢にも期待したい。
対する福岡は前節、ホームで名古屋と対戦。上位チーム相手に手堅い試合運びを見せてチャンスを作ると、終盤に途中出場のウェリントンが左サイドからのクロスを頭で合わせて決勝点を挙げた。後半戦に入ってリーグ戦は7勝3敗。天皇杯とルヴァンカップの準決勝にも進出するなど、勢いを感じさせる。
前節で勝利の立役者となったウェリントンは、「自分たちのサッカーができれば、名古屋さんという優勝争いをしている強豪チームに勝てると示せたことが一番良かった。これからも難しい試合は続くが、今日のような気持ちと勢いをピッチ上で出すことができれば、試合に勝てると思う」と自信を深める。長谷部 茂利監督体制4年目の今季、熟成を重ねてきた中で得た総合力をアウェイで示し、勝点3を奪いにいく。
[ 文:藤井 匠 ]
