先月に監督交代が発表されてからもリーグ戦で1分3敗と勝点を伸ばせず、最下位に転落してしまった柏。ただ、直近2試合で7得点と攻撃力は向上しており、「チームとして狙いを持って攻撃を形作れていると思う」(高嶺 朋樹)といったポジティブな声も聞こえる。大量失点や終了間際の失点など課題も少なくないが、一歩ずつステップを踏み、チームとしての力をつけていきたい。
ルヴァンカップの戦績に目を移すと、開幕3戦未勝利のあと、第4節・新潟戦で今大会初勝利を収めた。続く第5節・鹿島戦ではルーキーの山本 桜大やモハマド ファルザン佐名、先月加入内定が発表され、JFA・Jリーグ特別指定選手になったばかりの関根 大輝が出場。フレッシュな陣容で連勝を狙ったが完封負けを喫し、他会場の結果により無念のグループステージ敗退が決定した。
とはいえ、今節はただの消化試合ではない。チームを上昇気流に乗せるためにも、そして選手一人ひとりのアピールのためにも重要なホーム戦となる。次のリーグ戦まで1週間空くことを踏まえると、主力選手たちが出場する可能性も考えられるが、期待したいのは出場機会に飢えている若い選手たちの躍動。「ハイプレスとブロックを使い分けてくる中、自分がハイプレスをかいくぐれるように解放したり、中盤で中継役になりたい。あとは押し込んだときにどうやって崩していくかというところでも特徴を出せる。出場できれば、アピールする場所はたくさんあると思う」(加藤 匠人)、「ドリブル突破だったり、ゴールを決め切るところだったり、自分の良さを出しながらスタメン争いに食い込んでいけるように頑張りたい」(升掛 友護)。おのおのが強い意欲を持っており、それが公式戦2試合ぶりの勝利につながることを期待したい。
対する福岡のルヴァンカップの戦績は、第3節・鹿島戦で黒星を喫したものの、以降は2連勝を収めて、2位・鹿島との勝点差は『3』。今節で引き分け以上、あるいは敗戦したとしても鹿島が引き分け以下の場合はグループ突破が決まる有利な立ち位置にある。とはいえ、チームとしては油断することなく試合に臨み、アウェイで目標を達成したい。
リーグ戦は開幕7試合で1敗と好調な滑り出しを見せた福岡だが、直近のリーグ戦6試合で勝ちなし、かつ3連敗と苦戦が続いている。長谷部 茂利監督は「最悪ではないと思う」と話しながらも、「少しずつでも内容と結果を上げていかないと、福岡の方々に喜びを与えることができないと思う。この中断期間を大事にして、質を上げていくことが大事だと思っている」と先週末のリーグ前節・名古屋戦後にコメントした。今節が質を上げるきっかけになれば、大きな収穫になるだろう。
リーグ戦の勝利から遠ざかっている両チームだが、今節はどちらに軍配が上がるのか。キックオフは6月18日(日)の18時だ。
[ 文:藤井 匠 ]
