第13節・FC東京戦から2勝2分と着実に勝点を伸ばしていった柏。勢いそのままに、29日は横浜FMのホーム・日産スタジアムに乗り込んだが、0-4の大差で敗れた。序盤からプレスがハマらずに守備が後手に回ると、何度も背後への進入を許す。後半は前から圧力を掛けようと前がかりな姿勢を強めたが、最後まで戦術が奏功することはなかった。今季最多となる4失点を喫し、井原 正巳監督は「マリノスさんのスピードやパワーに対して後ろ重心になってしまい、強度の高い守備ができなかった。それはもちろん私の責任」と話し、「中3日の福岡戦で、この悔しさを晴らせるように準備する」と誓った。
柏はここまで4敗を喫しているが、敗戦している試合に共通しているのは立ち上がりの悪さで、すべてで開始20分以内に先制点を献上している。戦術上のかみ合わせはもちろん、重要なのはキックオフの笛が鳴ってからしっかりアラートさを保つことができるか。4月下旬から10試合を戦ったことによる疲労が確実に蓄積されている中でも、序盤から主導権を握ることを意識したい。
柏は福岡と5月22日にJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦で対戦。後半アディショナルタイムに挙げた野田 裕喜の決勝ゴールでプレーオフラウンド進出を決めたが、そのときとは両チームともに選手が少なからず替わることになるだろう。ただ、両チームともに戦い方は大きく変わらないはず。柏が[4-4-2]、福岡が[3-4-2-1]とフォーメーションのギャップが生まれる中で、どう優位性を取れるかはポイントだ。特にサイドの攻防は注目点。この試合のあとに予定されているアメリカ遠征に臨むU-23日本代表に選出された右SB関根 大輝らのパフォーマンスがカギを握る。
一方の福岡は第6節・鹿島戦から約1カ月無敗で、着実に勝点を積み重ねてきた。第14節・神戸戦からは公式戦3連敗と苦しい時期も見られたが、前節・新潟戦で連敗ストップに成功。長谷部 茂利監督は「今日は相手に持たれて危ない場面もあったが、全体としては自分たちの狙いが出たのではないかなと思う。良いタイミングで得点が取れたことも勝利につながった」と振り返った。
とはいえ、今季初の連勝に向けて万全の状態で臨めるわけでもない。チームトップの6得点を記録しているシャハブ ザヘディ、過去数シーズンに渡ってDF陣の中心として活躍してきたドウグラス グローリが出場停止。攻守の中心選手を欠く中で、福岡らしい強固なサッカーを継続することができるか。代役選手の働きにも注目したい。
このカードのリーグ戦直近5試合を振り返ると、福岡が3勝1分1敗と勝ち越している。今節で勝利を挙げるのは柏か、それとも福岡か。勝点22で並ぶ両者による一戦は6月2日(日)、19時キックオフだ。
[ 文:藤井 匠 ]
