前節・湘南戦は4失点を喫したものの、今季最多の5得点を叩き出し、2試合連続の逆転勝ち。ダニエル ポヤトス監督は試合後、「(残留争いの渦中にいる)全チームが『本当に残留したい』という気持ちをぶつけてくると思うので、本当に難しい。こういった試合をしっかりと勝つことができて良かった」と安堵感を口にした。
3連勝を目指す今節・浦和戦は、8月の戦いで浮き彫りとなった“宿題”を解消すべき場となる。8月の5試合はすべてのゲームで先制を許しただけでなく、計13失点。昨季のJ1で2番目に失点が少なかった堅守は見る影もなく、現状の失点数44はリーグワースト3位という状況だ。
「これから先の戦いを考えると、いまは失点を減らしていく作業が必要」と話すのはファン アラーノだ。
今月からは、初参戦となるAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)の戦いも待っている。
湘南戦は相手の戦い方に応じて3バックを採用したダニエル ポヤトス監督だが、今回は4日後にホームで行われるACL2初戦も考慮する必要があり、難しいメンバー選考を強いられることになりそうだ。
浦和との前回対戦当時と現在を比べると、1-0で勝利した前回よりも攻撃陣の陣容が充実してきたことはポジティブな要素。フィット感が増したデニス ヒュメットや前節で今季初得点をマークしたファン アラーノら外国籍助っ人も好パフォーマンスを見せており、2試合連続で逆転勝利を飾っているのはチームの成長の表れだ。
「試合の終盤に短い時間でも試合に出られるのならチームのためにベストを尽くそうと思っている」とファン アラーノは殊勝な姿勢を崩さないが、浦和相手に3連勝を手にすれば、ACL2にもはずみがつくことは間違いない。
一方の浦和は、9月3日と7日に行われたJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝で川崎Fと激戦を演じたものの、延長戦の末に痛恨の敗退。リーグ戦だけに集中する立ち位置となってしまった中、「私たちはまた立ち上がって、戦って走る」とマリウス ホイブラーテンが語った思いはチームの総意であろう。
首位を走る京都との勝点差は『7』。残り10試合の中で追い越すためにも、アウェイで勝点3が欲しい一戦だ。埼玉スタジアム2002では敗れたものの、マチェイ スコルジャ監督体制におけるG大阪との対戦成績は公式戦5勝1敗と圧倒している。今節はマテウス サヴィオが出場停止となるのは痛手だが、ルヴァンカップの川崎F戦で2試合連続ゴールを決めている中島 翔哉らを含めて、攻撃陣にタレントはそろっている。特に注目は、ルヴァンカップ準々決勝第2戦で加入後初ゴールを決めたイサーク キーセ テリンだ。G大阪は初顔合わせの外国籍選手に弱いだけに、次はリーグ戦での初ゴールを目指したい。
かつての“ナショナルダービー”は残暑が厳しい吹田の地をよりヒートアップさせることになる。
[ 文:下薗 昌記 ]
