「ルヴァンカップで敗退して、かなり悔しい思いをした。相手が浦和ということでサポーターの皆さんの負けたくないという気持ちも分かっている。次はホームで勝つだけ」と黒川 圭介はチームの思いを代弁した。
パナソニック スタジアム 吹田では今季三度目となる3万人超えの観衆も期待されるほど、チケットの売り上げが好調。これはG大阪にとっての浦和戦が特別なものであることの証左である。
G大阪は今季、浦和に対して3戦3敗。G大阪にとってはプライドを懸けて勝利を目指す一戦となるが、ポイントは明確だ。
今季、浦和から奪った得点はアウェイで行われたJ1第13節での1点のみ。リーグ最少失点を誇る浦和の堅い守りをこじ開けるミッションが待っているが、イッサム ジェバリは「浦和はブロックを引いて、待ち構えて真ん中を閉じてくる相手。真ん中を閉められたとしてもサイドが空いてくる。そこを生かせばいい」とサイド攻撃がポイントになると話す。
左サイドの攻撃の生命線である黒川は連戦の疲労が癒えてキレを取り戻しているが、やや低調な右サイドに関しては髙尾 瑠の継続起用か。攻撃面で良さを持つ新加入の中野 伸哉もオプションになりそうだ。
試合巧者の浦和に対しては、守備陣も一瞬のスキを与えられないことはルヴァンカップ準々決勝で学んだ教訓だ。出場停止が明けるクォン ギョンウォンと、右第五趾末節骨骨折が癒えた三浦 弦太も練習には復帰しており、ダニエル ポヤトス監督は最終ラインへのテコ入れを図る可能性がありそうだ。
一方の浦和は、アウェイで行われたACLの初戦で武漢三鎮に二度のリードを許しながらも、執念でドローに持ち込み、アジア王者の意地を見せた。今節は中3日の連戦。移動を考慮すると、準備期間は実質2日で再びアウェイ戦に挑むことになる。
ルヴァンカップ準々決勝で黒川を完封した明本 考浩が武漢三鎮戦で負傷交代するなど、台所事情は苦しいが、“4タテ”と逆転優勝に向けてモチベーション高くパナソニック スタジアム 吹田に乗り込んでくるはずだ。
「浦和は過密日程だが、僕らは今季3回負けている。もう負けるわけにいかないと誰もが思っているし、それをパワーに変えてやっていきたい」と山本 悠樹は言い切った。
“青黒”のリベンジか、“赤い壁”の返り討ちか――。互いに必勝を誓う理由がある一戦だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
