「先制されて、そのまま相手の流れで戦い続けてしまったし、戦い方を間違えたというところはある」と、ダニエル ポヤトス監督は今季ワーストタイとなる4失点を喫しての敗戦を振り返った。札幌のマンツーマンに好調の攻撃陣が沈黙。球際でも苦戦を強いられ、攻守で良さが出る場面は皆無に近かったが、ダニエル ポヤトス監督はすでに次なる戦いに気持ちを切り替えている。
「悪い試合をしたあとに、しっかりリアクションを示していく必要がある」 スペイン国籍の指揮官が口にした「リアクション」を示す上で格好の舞台となるのが、JリーグYBCルヴァンカッププライムステージの幕開けとなる準々決勝だ。
相手は過去、タイトルを懸けた数々のステージで名勝負を繰り広げてきた浦和。G大阪のリバウンドメンタリティーを示す上でも絶好の対戦相手になる。
イスラエル代表に選出されたネタ ラヴィは出場できないが、チュニジア代表の常連であるイッサム ジェバリが今回は招集メンバーから外れており、浦和戦のピッチに立つはずだ。
「次の試合も同じような戦いをしてはいけないので、気持ちを切り替えて準備をしていきたい」と札幌戦後に語ったイッサム ジェバリに対しては、浦和も当然厳しい対応策を講じてくるはずだが、効果的にボールを動かしたい。ネタ ラヴィに代わってアンカーに入ることが濃厚な山本 悠樹のゲームコントロールも試合のカギになりそうだ。
そして、20歳の中野 伸哉がAFC U23アジア杯 カタール 2024予選に臨むU-22日本代表に招集されている中ではあるが、『U-21枠』については中村 仁郎に加えて、7月に水戸への期限付き移籍を終えて復帰した唐山 翔自も虎視眈々と出番を待っている。
一方、浦和のリーグ前節・新潟戦は、先制しながらも追いつかれ、1-1のドローに終わっている。「後半の飲水タイムのあと、少し集中力が切れてしまって、重要な勝点2を失うことになった」と、リーグ戦3連勝を逃したことについてマチェイ スコルジャ監督は悔しげに振り返った。
ホセ カンテは今回のギニア代表の招集から外れたものの、伊藤 敦樹が日本代表に、大畑 歩夢が中野と同じくU-22日本代表にそれぞれ選出されている。
両者は今季リーグ戦で一度対戦しており、埼玉スタジアム2002で行われたJ1第13節は3-1で浦和が快勝している。
この試合は中3日の連戦だけに、両指揮官が送り出すメンバー構成も注目だが、今季のルヴァンカップよりアウェイゴールルールが撤廃されており、これは戦い方に変化をもたらすかもしれない。
ホームで第1戦を戦えるG大阪からすれば、ゴールを与えることを恐れずに勝利を目指しにいくはずだ。
そして、過去の名勝負を肌で体感してきた2人の元日本代表GKのパフォーマンスも必見だ。ともに1986年生まれの東口 順昭と西川 周作は、37歳を迎えて円熟のプレーでチームを支えている。
見どころの多い名門対決は、パナソニック スタジアム 吹田で6日の19時にキックオフされる。
[ 文:下薗 昌記 ]
