「より多くの選手を入れ替えていれば良かったと、いまは思っています。しかし、これは負けという結果から、こういうふうに言っています。土曜日の試合(AFCチャンピオンズリーグ決勝第2戦)に出た選手たちが今日悪かったとは思いません。それぞれがベストを尽くしたと思います。しかしわれわれは、結局は人間です」 マチェイ スコルジャ監督も、非常に難しい試合だったと振り返った。リーグ戦初先発となったホセ カンテや安居 海渡など、個別の選手について問われても言及を避けた。
「チームが自分たちらしくない試合の中で、彼らも本来のパフォーマンスを発揮できなかったと思いますので、この試合でジャッジすることはしたくありません」 水曜日の浦和は、あまり内容を問うても仕方ない状態でもあった。しかしだからこそ、昨季からの課題がまとめて出たとも言える。組織的な守備力の向上でカップ戦のタイトルを手にしたが、攻撃面における課題にはそれほど手を入れられていない。ここからリーグ優勝との2冠を狙うのであれば、地道な改善を積み重ねる必要がある。
「今日負けたことで、みんなACLのことは忘れられたと思いますし、次のリーグ戦に向けて1本になるので、気持ちはうまく持っていけると思います。次の試合に勝てるか勝てないかで、優勝争いができるかできないかが決まるくらい、それくらい大事な試合だと思います」 ここを乗り切れば、次の連戦までにひと息つける。しかし、伊藤 敦樹はこのG大阪戦を、重要な戦いだと位置づける。準備期間は少ないが、優勝の可能性をつなぎつつチームを向上させるためにも、落とせない一戦となる。
一方のG大阪も苦しい状況だ。明治安田J1第7節で川崎Fから初勝利を挙げながら、その後4試合未勝利と上昇のきっかけをつかめないでいる。前節・名古屋戦も自陣でのロストから決勝点を献上。「大き過ぎる罰」(ダニエル ポヤトス監督)を受けての敗戦となった。福岡 将太も「対処できる失点だった」と対応を悔い、「自分たちがもっと点を取れる形を見つけないといけない」と攻撃面にも言及するなど、課題は山積みとなっている。
お互いに苦しいシチュエーションとなるが、アジア王者に輝いた2クラブによる“ナショナル・ダービー”と呼ばれるカードでもある。置かれた状況に関係ない熱い戦いを期待したい。
[ 文:沖永 雄一郎 ]
