今季のJ1における“色”という点で突出している両チーム。互いにチャンスクリエイト総数はリーグトップタイの『380』で、そのスタイルは攻撃的。ただし、中身はやや異なる。平均ボール保持率は柏がリーグ1位でC大阪が3位、1試合平均パス数も柏が1位でC大阪が2位。逆に1試合平均シュート数はC大阪が1位で柏は6位タイ。よりボール保持で相手を押し込み、ゴールに迫る柏に対し、C大阪は後ろからのつなぎも試行しつつ、よりシュートへの意識が高い。
焦点の1つは、システム上、ミスマッチが起こる両サイドの攻防。ルーカス フェルナンデスとチアゴ アンドラーデという、前節・福岡戦でも躍動した桜の両ウイングを柏がどう封じるか。幅を取り、起点となって攻める柏のウイングバック、小屋松 知哉と久保 藤次郎をC大阪がどう捕まえるか。サイドの攻防は1試合を通して目が離せない。
1試合平均アクチュアルプレーイングタイムも柏がリーグ1位でC大阪が5位、1試合平均走行距離はC大阪が1位で柏が2位。よく走り、ピッチ内でプレーが行われている時間も長い両チームが織りなす至高の“攻撃バトル”は、見る側にとって非常に楽しみだ。
それはプレーする側も同様。C大阪の主将・田中 駿汰は、「(柏は)今年、一番良いサッカーをしている。規律もあり、全員に共通理解がある。誰かというより、チームとして完成度が高い」と率直に認め、「そういう相手とやるのは楽しみ。自分たちも変に小細工せず、自分たちのサッカーをぶつけたほうが勝利に近づけると思う」と真っ向勝負を挑む構えだ。アーサー パパス監督も、「今季の柏はすごく調子が良い」と評価しながら、「自分たちも勇敢に立ち向かっていく」と闘志を燃やす。前節はアウェイで福岡に4-2で逆転勝ちを収めた。上位の柏に対しても、積み上げてきたアタッキングフットボールをぶつけて連勝を目指す。
対する柏は優勝争いの真っただ中にいる。前節はアウェイで神戸との上位対決に挑み、スコアレスドロー。得点こそ生まれなかったが、緊張感に包まれたヒリヒリする戦いを演じた。もっとも、「良いサッカー、良いプレーをするには難しいピッチコンディションだった」と試合後にリカルド ロドリゲス監督も振り返ったように、パスサッカーを展開するには難しいピッチコンディションであり、神戸の圧力も含め、特に前半はいつもの柏らしさを出し切れなかった。首位浮上を目指し、今節はボールが走るヨドコウで再び自分たちのサッカーを表現して勝利をつかみたい。
今節は試合前イベントとして、セレッソ大阪レジェンズvs明治安田スーパーレジェンズの『明治安田スーパーレジェンズマッチ2025』も行われる。西澤 明訓監督率いるセレッソ大阪レジェンズは、森島 寛晃さん、大久保 嘉人さん、柿谷 曜一朗さんといった歴代の桜の名プレーヤーが勢揃い。永島 昭浩さんが監督を務める明治安田スーパーレジェンズも、中澤 佑二さん、小野 伸二さん、高原 直泰さんら元日本代表がズラリ。豪華な顔ぶれが並ぶ一戦は16時15分キックオフ。今節のチケットをお持ちの方であれば、誰でも観戦できる。ぜひこちらも合わせて、存分にフットボールを楽しむ1日にしていただきたい。
[ 文:小田 尚史 ]


