C大阪は前節、敵地でFC東京に勝利。2018年を最後に勝てずにいた鬼門(アウェイ・FC東京戦)を攻略し、順位も9位に浮上した。今節は今季初の連勝を目指す。開幕3試合こそ1分2敗とスタートダッシュに失敗したが、リーグ戦の直近5試合は3勝1分1敗。安定した成績を残している原動力は、[4-3-3]の中盤を支える3選手にある。インサイドハーフには香川 真司と奥埜 博亮が定着。アンカーは鈴木 徳真が担っていたが、前節は原川 力が第2節・福岡戦以来となる先発復帰を果たし、攻守に出色のプレーを見せた。攻撃では遅攻と速攻、守備ではプレスとセットした状態を使い分け、試合をコントロール。相手や時間帯に応じた選択が少しずつできている。
しかし、FC東京戦から9人同じ先発で臨んだ19日のJリーグYBCルヴァンカップEグループ第4節では、京都に0-2で敗戦。ボール保持率こそ上回ったが、相手の守備を崩し切れず、速攻から何度もピンチを招いた。試合後、小菊 昭雄監督は「ゲームコントロール、ボール保持では良いところもあったが、守備のポジショニング、連動がおろそかになった。また、ゾーン3での崩しのイメージ共有もまだまだやっていかないといけない」と課題を述べた。まさにこの言葉に含まれる内容が、今節も勝敗を分ける可能性がある。
柏の最大の長所は、堅い守備からの速攻。前線には細谷 真大を筆頭に決め切れる選手、中盤にはマテウス サヴィオらパスの出し手となれる選手がいる。C大阪としては、ボールを握った状態で守備に対するリスク管理も同時に行う必要があり、不用意な奪われ方は禁物だ。ボール保持で上回りながら崩し切れず、カウンターとセットプレーに沈んだ京都戦の二の舞にならないためにも、攻守をセットで考え、よりアラートに試合を進めていきたい。その上で、京都戦では不発に終わった攻撃陣の決定力が求められる。第6節、第7節と2試合連続2得点したレオ セアラにかかる期待は大きい。
対する柏は、前々節の鹿島戦で今季初勝利を挙げてから調子は上向きだ。前節の鳥栖戦でも先制されながら追いつく粘りを見せ、直近のルヴァンカップDグループ第4節では新潟に3-2で勝利。チーム全体に勢いが出てきた印象だ。中でもエース・細谷に仕事人の武藤 雄樹、フロートにドウグラスといった強力な外国籍選手が並ぶ攻撃陣のタレント力はJ1屈指。今節も粘り強い守備から強みのカウンターを発動させることが勝利への近道だろう。
昨季はC大阪の1分1敗に終わったこのカード。C大阪としては、今季取り組んでいる新たな方向性を結果に結びつけることで、チームの成長につなげたい。柏はアウェイでの今季初勝利を挙げ、浮上への兆しを確固たるものにしたい。両チームの思惑がぶつかる一戦は、4月23日(日)14時キックオフだ。
[ 文:小田 尚史 ]


