両者にとって、3連戦の2試合目となる今節。前節から中2日で、同日に開催される全10試合の中で、このカードのみが14時キックオフという(そのほかのカードは18~19時キックオフ)ハードな一戦となる。
両者の前回対戦は、名古屋のホーム・豊田スタジアムで行われた5月31日の明治安田J1第19節。新潟は相手のアグレッシブなハイプレスに押し込まれて苦しみ、前半は0-0で耐えたものの、後半はミスからの失点を重ねて0-3で敗れている。新潟が2023年にJ1昇格して以降は、昨季のJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド決勝を含め、公式戦で新潟の1勝5敗(PK戦での負けを含む)という戦績だ。
新潟は12試合ぶりの勝利を懸けて、今節に臨む。
前々節終了時点で19位の横浜FCとアウェイで対戦した前節は、勝てば勝点4差を『1』に詰められる絶好のチャンスだった。しかし終盤の失点で、0-1で敗戦。18位に浮上した横浜FCとの勝点差は『7』に広がった。また、17位の横浜FMが前節で勝利したことで、新潟は残留圏までの勝点差が、『5』から『8』に広がってしまった。
試合後、声援を送り続けたオレンジのサポーターは静まりかえり、選手がゴール裏へ挨拶に向かうと、ブーイングや怒りの言葉が浴びせられた。主将の堀米 悠斗は中心部の声に耳を傾け、チームメートにも、その言いぶんをしっかりと受け止めようと促した。
「選手は移籍するかもしれないけれど、俺たちには新潟しかない」。ゴール裏からの言葉を受けて、選手たちはあらためて地域の誇りである新潟というクラブで戦う意味をかみしめた。
「まだまだ可能性はある。あれだけ、人生を懸けて応援してくれる人たちに応えるために、まずは1勝、次の名古屋戦で見せないと。『俺らも頑張っているよ』じゃなくて、どんなに格好悪くても、相手より1点多く取って試合を終わらせるところを見せないと、納得してもらえないと思う」(堀米 悠斗) 残り8試合、サポーターの熱量に負けないように、戦うことを誓った。
今節のメンバーは、横浜FC戦でベンチ入りはしたが出場はなかった堀米 悠斗や小原 基樹、遠征に帯同しなかった舩木 翔らの先発出場が予想される。強いメンタリティーを持って戦う選手たちが、この一戦に火をつける。
対する名古屋は第24節・横浜FM戦からの4連敗を乗り越えて、直近3試合は負けなしで2連勝中と、調子は上向きになりつつある。
前節はホームで湘南に3-1で勝利。ポジションはボランチながらチーム最多のゴール数を誇る稲垣 祥が、この日も得意のミドルシュートで19分に先制点を奪うと、31分にはクロスの折り返しから永井 謙佑がゴール。さらに前半アディショナルタイムには山岸 祐也が、相手GKのトラップミスを奪ってネットを揺らした。3点リードで迎えた後半、山岸 祐也が二度の警告を受けて退場に。以降は数的不利で戦うことになったが、[5-3-1]のブロックで相手の反撃を1失点に抑え、新潟戦以来となるホーム4カ月ぶりの勝利と、今季三度目の連勝を収めた。
降格圏とは勝点8差。残留を早く確実にするためにも、ここで新潟に勝ち、突き放したい一戦となる。
ホームで意地を見せてはい上がりたい新潟との、激戦は必至だ。
[ 文:野本 桂子 ]

