豊田スタジアムで行われるのは10位・C大阪と15位・名古屋の対戦。ホームの名古屋は降格圏との勝点差が『5』で、まだまだ危険水域から脱出できていない。今節は何がなんでも勝点3が欲しい局面だ。
その理由は大きく2つ。1つは前節、首位の鹿島をホームに迎え、立ち上がりこそチャンスは作ったものの、守備のほころびを突かれて先制を許すと、完璧にサイドを崩されて追加点。さらには試合を完全にコントロールされた終盤に、18歳の若手選手に2得点を奪われて0-4の完敗を喫してしまった。首位を相手に力の差をまざまざと見せつけられた形で、ホームで2戦続けて情けない姿を見せてはならない。
もう1つは現在の立ち位置にも関係するが、次節は現在18位の横浜FCとの直接対決が控えている。横浜FCと同勝点の17位・横浜FMも含めた今節の結果次第では、横浜FC戦は降格圏転落の可能性がある、まさに風雲急を告げる大一番となる。より難しいアウェイ戦にしないためにも、今節は重要な試合になる。
カギを握るのはFWの永井 謙佑だ。衰え知らずのスピードを武器に戦う36歳のベテランは、攻守においてチームに活を入れられる存在。前節も序盤の決定機を見事なダイレクトパスで演出するなど、一瞬の勝負どころをかぎ分ける能力は高い。自分がゴールを決めるパターンになれたら一番良いが、そうじゃなくても決定機には必ず絡むだろう。強いクラブ愛を持つ背番号18がどうチームを引っ張るのか、注視したい。
対するC大阪は少しでも上の順位でフィニッシュするために気持ちを切り替えたい試合だ。前節は京都、前々節は鹿島と、現在首位争いを繰り広げているチームと対戦して2連敗。接戦に持ち込むことはできたが、勝ち切れなかった。残留はほぼ確定していると言っても過言ではない立ち位置で、ここからはプライドを懸けた試合になる。
こちらもFWに注目したい。J1得点ランキング3位につけるラファエル ハットンは、10年ぶりのJリーグ挑戦。10代だった前回とは違い、29歳になった今季はコンスタントに試合出場を重ねている。裏への飛び出しやヘディングも得意で、特筆したいのは彼が得点した試合はチームが負けていないということ。13点を決めている中でこの成績は見事と言うほかなく、それだけチームに勢いを与える存在になっていると言えるだろう。
両チームの対戦成績は、直近の5戦は2勝1分2敗とまったくの五分。ヨドコウ桜スタジアムで行われた前回対戦は1-1の引き分けだった。どちらのFWがゴールを決めてチームを盛り上げていくのか、緊張感のある試合を期待したい。
[ 文:斎藤 孝一 ]
