鳥栖をホームに迎えた前節、C大阪は開始から攻守に主導権を握った入りを見せると、8分、ルーカス フェルナンデスのクロスが相手のオウンゴールを誘って先制に成功。その後は追加点のチャンスこそモノにできなかったが、この試合ではキャプテンマークを巻いて奮闘した西尾 隆矢を中心に守り切り、1-0で勝利。第15節・福岡戦以来となるクリーンシートを達成し、後半戦のスタートを白星で飾った。
試合後は小菊 昭雄監督も、「クリーンシートで勝てたことは選手たちのハードワークの結晶で素晴らしい勝利」と称賛の言葉を送った一方、「何度もあったチャンスで2点目を決め切れないことに課題があります。2点目を決め切ることができれば、さらに強いセレッソに成長できると思います」と課題にも言及した。82分に迎えたGKとの1対1で決め切ることができなかった柴山 昌也も、「ああいう場面でいかに冷静に自分の技術を発揮できるかがいまの課題。頑張ります」と話し、スタジアムをあとにした。引き続き守備で失点ゼロにこだわる姿勢は持ちながら、ここから上位を追撃する勝利を重ねていくためには、先制して2点、3点と畳みかける力強さも求めていきたい。
名古屋とは、リーグ前半戦は第9節で対戦し、1-2で敗戦。開幕から8戦負けなしだった勢いを止められた。もっとも、内容的にはC大阪が押し込む時間も長かっただけに、今節こそ内容を結果につなげ、勝利という形でリベンジを果たしたい。そのためのポイントは、セットプレーをしっかりはね返すこと。また、前回対戦の際、特に終盤で苦労した、長いボールを蹴られたあとのセカンドボール争いで後手に回らずに戦うことが重要になる。
対する名古屋は現在5戦未勝利と苦しんでいる。特に課題となっているのが得点力。前節・浦和戦、前々節・東京V戦はともに0-1で敗れており、前述の5試合で計3得点と攻撃に問題を抱えている。そうした現状を打破すべく、長谷川 健太監督は前節、攻撃に特長がある森島 司をボランチで先発起用。「自分たちから仕掛けるような展開のサッカーを後半戦はしていこうと。初めから点を取りにいくところを内外に示したい」という意図があったことを試合後に明かした。前線に構える永井 謙佑やパトリックといった個を生かすカウンターやセットプレーに加え、遅攻の質も高めていくことができれば、より得点のチャンスも増えていくだろう。中3日で臨む今節も、先発の人選、及び配置に注目したい。
前節の結果、首位との勝点差を『8』に縮めたC大阪だが、まだまだ上位との差は開いている。ここから連勝して勝点を伸ばしていくことが重要であり、今節も勝利のみが求められる。名古屋としても再び上位に入っていくために、何より勝点3が欲しいことは同じ。3連戦の3試合目でコンディションも気がかりな今節だが、6月最後のナイトゲーム、互いに勝利を目指して激しく火花を散らす一戦になることは間違いない。
[ 文:小田 尚史 ]


