C大阪は、今季のリーグ戦での目標・3位以内を実現できる可能性を残し、最終節を迎えた。もっとも、その条件はなかなか難しい。まず今節、C大阪が勝って、3位・広島が敗れることが前提条件。その上で、次なるハードルとして、C大阪は得失点差を縮める必要がある。現在、両チームの得失点差は、広島が『+11』で、C大阪が『+7』。C大阪は3位以内を達成するために、リーグで2番目に失点が少ない名古屋から大量得点を奪うという、難解なミッションに挑まなければならない。それでも、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得の可能性がある限り、最後まであきらめたくはない。先発で出た前線の選手が前半からいけるところまで飛ばし、途中出場の選手も含めた総力で、相手ゴールをこじ開けたい。
今季のC大阪は、リーグ戦で上位争い、JリーグYBCルヴァンカップは決勝進出、天皇杯でもベスト8進出と、すべての大会で躍進し、充実の1年となった。J2から“個人昇格”してきた選手も含め、J1での経験が浅い選手たちもシーズンを戦うごとに成長。来季へ向けた意味でも大きな収穫を手にした。もっとも、10月は公式戦3分2敗と未勝利で終えた。その中には、ルヴァンカップ決勝での敗戦も含まれるなど、悔しさを溜め込んだ。飛躍のシーズンを失速したまま終えたくない。最終節は、ホームのサポーターとともに勝利で締めくくりたい。
対する名古屋は、ACL出場権獲得の可能性も、J2降格もない、言わば“無風”状態で最終節を迎えることになった。ただし、長谷川 健太監督就任1年目の今季をどの順位で終えるかは、来季へ向けた士気にも関わる。現在は9位だが、最終節の結果次第では8位から12位まで順位変動の可能性がある。1つでも上の順位で終わり、来季につなげたいところだ。今節は、前述のとおり3位浮上に向けて得点が必要なC大阪が重心を前に傾けて臨んでくることが濃厚。そうした相手の攻撃を堅い守備ではね返し、永井 謙佑やマテウス カストロを中心としたカウンターやセットプレーからゴールに迫りたい。また、11月1日には、カタールW杯に臨む日本代表メンバー26人が発表され、名古屋から相馬 勇紀が選ばれた。選出後、初の公式戦でどのようなパフォーマンスを見せるか。そのプレーに注目が集まる。
両チームのリーグ戦での前回対戦は、5月の第13節。前半開始早々に挙げた仙頭 啓矢の先制点が決勝点となり、名古屋が勝利した。7月には天皇杯ラウンド16でも対戦。この試合は為田 大貴が終盤に決勝点を奪い、C大阪が2-1で勝利した。今季三度目の対戦であり、今季の最終戦。勝ってシーズンを気持ちよく終えるのは、果たしてどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


