降格圏の18位・横浜FCと同勝点ながら得失点差で上回る横浜FMは、次節以降の対戦相手が広島、京都、C大阪、鹿島。優勝を争う上位との対戦を多く残しているだけに、今節は是が非でも勝点3を手にしたい。一方の浦和は数字上優勝の可能性を残しているものの、現実的には2026-27シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート出場権を得られる可能性がある2位がターゲットになるか。しかし、それも土俵際。モチベーション的には前者が上回りそうな様相だが、後者が2018シーズン以来7季ぶりとなる対横浜FMのアウェイ戦で勝利を挙げられるかも注目される。
横浜FMは前節、アウェイで柏と対戦。18分、ジョルディ クルークスのクロスに反応した谷村 海那がネットを揺らしたが、オンフィールドレビューを経て取り消しに。すると41分、CKから失点を喫して先制される。1点ビハインドで迎えた64分、大島 秀夫監督は4枚代えで出力を上げようとするがトーンダウンし、力なく0-1での敗戦となった。
大島 秀夫監督が「目の前の一戦一戦というのが前提ではあるが、(今節は)残りのホームゲーム3試合のうちの1つだし、アグレッシブに戦って勝たないといけない」と勝利を見据える中、その勝利のポイントとなりそうなのが、途中出場の選手を含めた意思統一。柏戦での交代策が不発に終わったことを受け、指揮官は「レイソル戦は少し方向性がズレた場面があった。意識をそろえられれば、もう少し自分たちの時間が増え、苦しい時間帯を減らせる」と話し、それを念頭に浦和戦のゲームプランをこう語る。
「相手陣地でゲームを進める前提は変わらない。基本的にはシンプルな戦い方で、勢いを持ってゴールを取りにいく。そのための手段としてショートパスが良いのか、ロングパスが良いのかの判断ができるように取り組んできた。一方でどう点を取るのかを考えると、長いボールも必要にはなる。ただ、それだけでは相手も守りやすくなる」 指揮官の言葉どおり、相手の出方を見ながらピッチに立つ11人が目線を合わせ続け、プレスを掛けるタイミングや裏を狙う意識を90分間通して共有できるかがカギとなりそうだ。
対する浦和は前節、ホームで神戸と対戦。47分、セットプレーからイサーク キーセ テリンが頭で合わせて先制点を奪うと、神戸の猛攻に対してDF陣が踏ん張って無失点に抑え、5試合ぶりの勝利を手にした。
その神戸戦で勝利と同じく価値があったのが、大卒ルーキーでリーグ戦初先発に抜擢された根本 健太の出来。神戸の強力なアタッカー陣にも粘り強く対応し、クリーンシートに貢献した。「健太のパフォーマンスが非常にポジティブだった。今季中に彼の出場機会を増やしたい」とマチェイ スコルジャ監督。2戦連続で先発する可能性もありそうなだけに、28番を背負う新星のパフォーマンスは耳目を集めそうだ。
[ 文:大林 洋平 ]

