清水は前節終了時点で11勝11分13敗を記録し、現在は13位につける。今季始動時にクラブが掲げた目標は『10位以内』。現時点で10位のC大阪に敗れることがあれば、残り2試合でこの目標を達成することは数字上不可能となる。目標達成のため、C大阪との勝点差を『2』に縮め、残り試合での浮上を目指す。
対するC大阪は、前節終了時点で13勝10分12敗の成績を残している。今季全体を通してみると、好不調の波が激しかった印象だが、現在優勝争いを繰り広げるチーム相手に勝点3を積み上げた試合も少なくはなく、ノっているときにはリーグ屈指の攻撃力を武器に破壊力のあるフットボールを見せてきた。現在は2連勝中で、今節で勝利すると今季最長タイの3連勝となる。
そんな両チームの対戦において、注目が集まるのは、昨季までの2年間を“桜の戦士”として過ごしたカピシャーバだ。古巣戦を前にしたカピシャーバは、C大阪について「本当にお世話になって、思い入れの深いクラブ」と感謝の気持ちをあらわにする。「セレッソさんは質の高い選手がそろっていて、パスワークも非常にレベルが高いので、ラクに勝てる相手ではない」と警戒しつつも、「われわれにはホームでできる大きなアドバンテージがある。自分たちのサッカーを繰り広げて、勝点3を獲得したい」と気合い十分。攻撃面だけでなく、C大阪の右サイドでのビルドアップに対して制限をかける守備面でも期待される役割は大きく、前節・東京V戦に続く勝利を収めるためにカピシャーバの活躍は必要不可欠だ。
清水とC大阪は今季のJ1前半戦ラストゲームだった第19節で対戦。当時は序盤の4分に山原 怜音が長距離FKを叩き込んで清水が先制したが、そこからC大阪の攻撃陣が爆発。終わってみれば4-2でC大阪が勝利しており、世界へ羽ばたいた北野 颯太(現:レッドブル・ザルツブルク/オーストリア)のラストマッチに華を添えていた。
今回、清水としてはホームでリベンジを狙うゲーム。対するC大阪も、IAIスタジアム日本平で行われた直近6試合は1勝5敗と大幅に負け越しており、苦手意識を払しょくする一戦としたい。
両者はすでにJ1残留を決めながら、優勝の可能性もないため、悪い表現をすると“消化試合”とも受け取ることができる。ただし、清水は“超攻撃的・超アグレッシブ”なフットボールの完成度を高めて来季につなげるため、C大阪は“アタッキングフットボール”への自信をさらに深めて上位争いへ食い込むチームへと変貌を遂げるため、無駄にしていい公式戦など1試合もない。
“攻撃的”を謳うチーム同士の一戦となるため、打ち合いとなる可能性も低くはない。果たして、より多くのゴールを奪い、試合終了のホイッスルが吹かれたときに笑っているチームはどちらとなるだろうか。
[ 文:榊原 拓海 ]

