C大阪は前節、広島との上位対決に臨んだ。それまで公式戦6連勝、リーグ戦3連勝。広島に勝てば、より明確に“トップ3”も見えてくる状況だったが、1-2で敗戦。後半、ブルーノ メンデスのゴールで先制したが、そこから守備の時間が長くなり、広島の圧力に屈して2失点。上位対決らしい引き締まった好ゲームは展開したが、悔しい逆転負けを喫した。一方の清水は、ゼ リカルド監督を新たに招聘し、前節・福岡戦が最初の公式戦に。前半で2点を奪うと、後半に1点を返されたが、終盤に突き放して3-1で勝利。福岡に押し込まれる時間も長かったが、新体制の初陣を見事に飾った。
もっとも、水曜日に行われた天皇杯3回戦は逆の結果に。仙台との一戦に臨んだC大阪は、3-2で勝利。「リーグとカップで違いはありますが、連敗しないことは良いチーム、強いチームの条件」と清武 弘嗣も話すなど、力強く再スタートを切った。清水は京都に0-1で敗戦。戦術的にもメンタル的にも短い期間での立て直しが必要になった。ゼ リカルド監督が率いて今節がリーグ戦は2試合目。新たなやり方を浸透させていく途上ではあるが、立ち位置や試合の進め方など、新指揮官の方向性を早急に落とし込みたい。
この一戦は両チームのストライカーにも注目したい。C大阪のブルーノ メンデスは公式戦2戦連発中。天皇杯3回戦では1得点1アシストで勝利に導くなど、状態を上げている。清水はチアゴ サンタナ。福岡戦では体の強さを生かし、こちらも1得点1アシスト。勝利に大きく貢献した。この試合でチームを乗せていく一撃を放つのはどちらか。
また、清水はAFC U23アジアカップウズベキスタン2022に出場していたU-21日本代表の鈴木 唯人と松岡 大起が今節はメンバーに入る可能性もある。特に鈴木 唯人は印象的な活躍を見せただけに、Jリーグに戻ってのパフォーマンスが注目される。C大阪には、同大会メンバーに選出されながら、ケガで辞退を余儀なくされた西尾 隆矢がいる。両者のマッチアップもこの試合の見どころだ。
後半戦、C大阪の目標は“トップ3”を含む優勝争いに入っていくこと。次節以降、川崎F、鹿島、横浜FMと、まさに現在の“トップ3”との3連戦が控えている。しびれる連戦に自信を持って臨むためにも、今節は是が非でも勝利を飾り、勢いをつけたい。監督交代という劇薬を投入した清水としても、いち早く下位から抜け出すために今節での勝利は譲れない。現状、見据える目標は異なるが、後半戦を白星でスタートして上昇気流に乗っていきたい気持ちは同じ。暑さも増してきた大阪。公式戦3連戦ラストとなる試合を走り切り、勝利をつかむのはどちらか。
[ 文:小田 尚史 ]


