G大阪は前節、岡山を逆転で下し、90分間での今大会初勝利をつかみ取った。「あのまま引き分けや負けで終わるのと、勝利するのとではモチベーションや今後のチームの進み方も変わってくる」と語ったのはチーム最年長のGK東口 順昭。負傷者が続出する連戦の中で、チーム一体となって勝利を収めた。
イェンス ヴィッシング監督就任後、攻守で高強度を保ち、縦へシンプルに向かうスタイルを構築中のG大阪。AFCチャンピオンズリーグ2との並行日程の中でタフに戦い、前節までの公式戦5連戦を3勝1分1敗(うちPK勝ちが1回、PK負けが1回)で乗り切っている。
今季初めて約1週間のインターバルを挟んで挑む清水戦は、前日の広島対京都の結果次第では、首位浮上の可能性もある一戦だ。「清水戦でも、いまのサッカーを誰が出てもやれるように。そうしていければ良い方向にチームは進む」と東口 順昭は力を込める。
開幕から多くの試合でチャンスを作り出しながらも、決定力が課題だったG大阪。その中で、前節はアタッカーのデニス ヒュメットと南野 遥海にゴールが生まれたのは朗報だ。特に期待が集まるのは、21歳の南野 遥海。チームとしては連勝を目指す中、自身としてはG大阪では初となる2戦連発を意識しており、「岡山戦で決勝点が取れたのは大きいが、ここから連戦が続くので連続してゴールしたい」と意気込む。
離脱者が多いチーム状況に変わりはないが、その中でもポジティブな要素は岡山戦を打撲で欠場した安部 柊斗が25日の公開練習でフレッシュな姿を見せたことだ。
中谷 進之介とともにイェンス ヴィッシング監督体制において欠かせない存在となっている安部 柊斗は、清水戦で持ち前の強度の高さと圧倒的な運動量を見せて中盤を制圧するはずだ。
一方の清水は前節、神戸に1-0で競り勝った。前半のうちに退場者を出した神戸に対して、後半序盤にオ セフンがPKで先制点を奪取。「数的優位な状況に立って、こういう試合で守り切られるケースはよくあるが、しっかりと得点を取れて勝てたことは良かった」と吉田 孝行監督は満足感を口にした。
失点数はここまでの3試合で『2』に抑えられているが、奪った得点も『2』止まり。連勝のカギはやはり攻撃陣の奮起だ。昨季のG大阪戦は1分1敗で勝利がなく、いずれもノーゴールに終わっている。今度こそ得点を奪えるか、圧巻の安定感を見せる東口 順昭が守るゴールマウスを破りたい。C大阪在籍時から半田 陸と激しいマッチアップを見せてきたカピシャーバのパフォーマンスもポイントの1つになるだろう。
新体制で初のリーグ戦連勝を目指すG大阪と清水。お互いのストロングポイントを前面に打ち出す戦いだ。
[ 文:下薗 昌記 ]
