清水はここまで1勝4敗で、そのうち3敗がPK負けという成績。順位は明治安田J1百年構想WESTグループの10チーム中7位に沈んでいるが、首位までの勝点差は『5』しか離れておらず、まだまだ上位を狙える状況だ。
前節・C大阪戦で無失点を果たしたように、キャンプから集中的に取り組んできた守備面は一定の手ごたえをつかんでいる。全5試合にフル出場中の住吉 ジェラニレショーンは「守備の部分においては少しずつ良くなっている感覚は得られている。守備陣としては『ヤバい』と思うシーンは少なくて、ある程度オーガナイズできている印象」と話すなど、試合を重ねるごとに組織的な守備に自信を得られるようになってきた。
だからこそ、ホームに戻った今節は得点を奪いたい。ここまで5試合で4得点と、1試合平均で1得点を下回る数字に終始している。吉田 孝行監督は「攻撃面でチャンスの数を増やすためにどうするのかを共有した」と語っており、その成果を今節のピッチで見せつけてもらいたい。
対する岡山はここまで2勝3敗で、PK勝ちが1つ、PK負けが2つの勝点7。前節・京都戦は84分に松本 昌也が奪ったゴールが決勝点となり、今季初の90分間での勝利を手にした。就任5年目を迎える木山 隆之監督の下、今季も攻守に強度の高いサッカーを披露しており、完成度の高さはリーグ内でも屈指だ。
岡山戦を前に、清水の吉田 孝行監督がキーポイントとして挙げたのは、セカンドボールの回収率。岡山について、指揮官が「スタイルが確立されていて、敵陣でサッカーをすることを徹底してくる」と口にすれば、住吉 ジェラニレショーンも「どちらかといえば、うまいというよりも、イヤなチームの印象がある。チームとしてやるべきことをしっかりやれていて、目指すものは自分たちと似ている部分もあると思う」と話すなど、大まかな方向性は似通ったチームだ。
「どちらが敵陣でサッカーをする時間を長くするのかの勝負になると思うので、ゲームの主導権を握れるようにやっていければ」とは吉田 孝行監督の言葉。攻守に連動してセカンドボールを拾い、相手を深い位置まで押し込む展開を作り出したチームが勝点3を手にする確率を高められるだろう。
両チームは昨季のJ1最終節でも相まみえており、岡山が2-1と勝利を手にしてシーズンを終えた。同試合に出場していたGK梅田 透吾は、今季に入ってからはGK沖 悠哉にそのポジションを明け渡していたが、前節で今季初出場。今節もゴールマウスを託される可能性が高い。並々ならぬ愛着を公言している岡山との一戦を前に、「去年は負けているので、頑張らなきゃなと思っている」と静かに意気込んだ。
清水がホームで今季二度目の“勝ちロコ”を踊るのか。それとも、岡山がアウェイで勝利を収めるか。激しいバトルの行方に注目したい。
[ 文:榊原 拓海 ]

