中3日の準備期間しかなかった中で木山 隆之監督は選手たちに“初心に返る”ことを求め、しっかりと自分たちの良さを発揮してくれたことに頷いていた。
「良くなかったときに、僕らにはちゃんと戻れる場所がある。今回は選手たちに『自分たちの初心を忘れない』という表現をしたと思うけど、やっぱり僕らは相手よりも強く戦うために走ることや前から襲いかかることをやらないといけない。そういうのを抜きにして相手に勝とうと思っても難しいので」 木山 隆之監督体制になって築いてきたものは、簡単には崩れない。その上にまた新たなものを積み上げようとする中で揺らぐことがあったとしても、戻れる場所があるからチームは前進し続けられる。
指揮官は「うまくいかないこともあるけど、そうなったときにはまた立ち返ればいいし、またそこから進めばいい。そういう意味で昨日(C大阪戦)は非常にわれわれらしいプレーができたことは良かったんじゃないかと思う」と続けた。
今節までの準備期間は中2日。多くのことができる時間はなく、チームの日常が問われる戦いになる中でも、岡山はしっかりと自分たちのプレーを見せてくれるはずだ。
対する長崎は、前節・京都戦に1-2で敗戦。5分にチアゴ サンタナがゴラッソを決めて先制するも、京都に押し込まれる展開が続いて逆転を許した。悔しい結果になったが、今季初スタメンとなった選手たちもいた中で、選手それぞれが現在の立ち位置を感じられたことが大きな収穫になったはずだ。
高木 琢也監督は試合後に「選手本人が今日の試合を戦って、良かったところとうまくいかなかったところ、例えばこの(J1という)ステージで、もっとスキルアップ、ステップアップをしないといけないというところも多分感じてくれたと思うのですけど、僕はそちらのほうがすごく重要かなと思います」とコメントしており、次の試合で何を見せてくれるかを楽しみにしたい。
岡山と長崎の対戦は2年ぶり。長崎にとって岡山はJリーグ参入1年目(2013年)に開幕戦で対戦した相手だったという縁があり、J2での通算対戦成績は岡山の8勝10分4敗となっている。そして、現在は岡山が7試合連続で負けておらず、最後に長崎が勝ったのは2021年5月23日のアウェイゲーム、澤田 崇が挙げたゴールを守り切った試合だった。
果たして今節はどんなゲームが見られるのか。岡山の負けなしは続くのか。それとも長崎が5年ぶりの勝利をつかむのか。記憶に残る好ゲームを期待したい。
[ 文:寺田 弘幸 ]
