第2節から複数失点が4試合続いた中で迎えた長崎戦(0●1)は、第4節・神戸戦以来となる“前半無失点”を実現し、前節も前半を無失点で抑えた。長崎と清水の攻撃の特徴を踏まえた上でチームとしてうまく対応し、2試合連続で失点を『1』に抑えられたことは自信となった。
さらに前節は「ラスト30分の攻撃は、練習でしてきた形をたくさん出せた」と塚原 真也監督が振り返ったように、今季初めてと言っていいほどの効果的な攻撃を仕掛けて清水を押し込み、85分のシャハブ ザヘディの同点ゴールにつなげた。押し込みながら追加点を奪うことができなかったことを選手たちが反省材料とすることができるほど、攻撃面での手ごたえもつかんでいる。
昨季のJ1において21試合に出場しながら1点も奪えなかったシャハブ ザヘディが奪った前節のゴールは、今季FW登録の選手が挙げた初めての得点。これがほかのFW陣への良い刺激になることにも期待したい。
一方のG大阪は、2月28日の第4節・清水戦から始まった公式戦7連戦の最後の試合となる。非常に厳しい日程の中で疲労はたまっているはずだが、首位を争う神戸と対戦した前節もイェンス ヴィッシング監督が「素晴らしいゲーム。特に前半は良い入りをして支配したと思う。最後の最後で追いつかれたことは悔しいが、それでも最後まで選手がやり切った」と振り返ったとおり、質の高い試合を披露。90分を2-2で終えたあとに行われたPK戦を5-3で制して首位に浮上。ウェルトンが今季初先発を果たし、好パフォーマンスを発揮した点もプラス材料だ。
現在の順位からすればG大阪が優位に進める展開が予想されるが、福岡のメンタルコンディションが上がっていることと、7連戦の上に前節から中2日で今節を迎えるG大阪のフィジカルコンディションに不安があることを考えれば、必ずしも“上位優位”の結末にはならないかもしれない。
今季初めての勝点3獲得を狙う福岡は、前節までの2試合で自信をつかんだ組織的な守備でG大阪の攻撃を抑え、無失点の時間をどれだけ長くできるか。堅い展開に持ち込んだ上で、前節のようにシンプルに背後を突き、そこからの2次攻撃でチャンスを作れるかがポイントとなる。
G大阪は最終ラインのターンオーバーが厳しい状況の中で、福岡のパワーで押してくる攻撃にどう対応するか。そして、シンプルに縦を突く攻撃とボール保持の使い分けを明確にすることで、いかに守備時間を減らせるかがカギとなりそうだ。
[ 文:島田 徹 ]


