昨季はJ1で16位とギリギリで残留を果たした名古屋は、3年ぶりに開幕白星スタートを切り、地域リーグラウンド第2節・G大阪戦もPK勝利と悪くないスタートを決めた。しかし、その後は連勝がなく、混戦から抜け出すことができていない。
その要因が顕著に出てしまったのは前節・京都戦。右ウイングバックの甲田 英將が先制点を決め、その後も主導権を握ってチャンスは作ったものの、追加点を奪うことができない。すると後半、警戒していたマルコ トゥーリオに得点を許し、最後はPK負けを喫した。昨季3位のチームに勝ち切って連勝を達成できていれば、大きな自信を持って中断期間に入ることができただけに、実にもったいない試合だった。
ただ、勝ち切れなかったことよりも痛いのは、ここにきて負傷者が増えてきたこと。3月21日の練習中に、それまで全試合に先発していたマルクス ヴィニシウスが左脛骨内果骨折を負って離脱。山岸 祐也も前節の35分に右足を押さえて担架でピッチをあとにした。中断期間中、背番号11はトレーニングこそしているものの、強度の高い練習はできていない。今節はギリギリ間に合う可能性もあるが、まずは前線の3枚をどんなユニットで臨むのかに注目したい。
GKも人選に頭を悩ませそうだ。ここ2試合で先発していたピサノ アレックス幸冬堀尾はU-21日本代表として、韓国で行われた国際親善試合に参加。どちらも45分の出場ながら2試合でプレーした。まだ20歳で体力的には問題ないかもしれないが、軽度のケガで出場を見送ってきたシュミット ダニエルはこの期間に完全復帰している。ペトロヴィッチ監督と楢﨑 正剛GKコーチはどのような判断を下すか。
アウェイに乗り込むC大阪は前節、神戸と対戦。序盤に井上 黎生人が2022年以来となるゴールを挙げて先制に成功したものの、後半に追いつかれてPK戦に突入。6人全員が成功させ、首位を走る神戸から勝点2をもぎ取った。
直近4試合は3勝1敗(うち2試合がPK勝ち)と白星を先行させているが、今季はどちらに転んでもおかしくない接戦で勝ち切れない試合も多い。ただ、もちろん勢いに乗れば連勝できる力を有しており、そのきっかけを早くつかみたいところ。こちらもU-21日本代表として韓国遠征に参加した横山 夢樹や石渡 ネルソンといった若手が成長を見せており、彼らが後半戦に向けて起爆剤になれるかどうか。そして今節勝利を呼び込むプレーができるかどうかを注目ポイントとして見ていきたい。
リーグ戦における過去の対戦成績は、名古屋が30勝4分16敗と上回っているものの、直近5試合は2勝1分2敗と互角の成績。今季前半戦の最終戦でしっかりと勝って、より良い形で後半戦に入ることができるのはどちらのチームになるだろうか。
[ 文:斎藤 孝一 ]
