前節、京都に快勝して2位に浮上したG大阪にとっては、首位の神戸を追走するためにも勝利が必要な一戦。そして、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準決勝第1戦で敗れた中、第2戦に向けてはずみをつけるためにも重要な意味を持つ。
ホームで行われたACL2準決勝第1戦・バンコクU戦は0-1で敗れただけでなく、守備の軸である中谷 進之介が退場となり、第2戦は出場停止。厳しい状況に追い込まれているが、「土曜日に“大阪ダービー”があるので、そこでしっかりと勝って勢いに乗って、タイに乗り込んでしっかりと勝って決勝に行く」と安部 柊斗が言えば、イェンス ヴィッシング監督も「自分たちには第2戦が残っているのでそこに向けてしっかりとやっていきたいが、その前にすごく重要な試合が土曜日にある」と、まずはC大阪戦を意識する。
C大阪戦から4日後にアウェイでのACL2準決勝第2戦が待つ日程。連戦を考慮して一部選手の入れ替えはあるかもしれないが、誰がピッチに立とうと“大阪ダービー”の重みを知らない選手はチームに存在しない。
開幕前の負傷で出遅れた中野 伸哉は、バンコクU戦で今年初のベンチ入り。左サイドのすべてのポジションをこなせる彼に出番は訪れるか。また、バンコクU戦で出場機会がなかった名和田 我空や、過去のダービーでたびたび輝きを放ってきた倉田 秋らの起用法にも注目だ。
一方、9位のC大阪にとっても苦境から抜け出すきっかけをつかみたい大一番になる。10位・福岡との勝点差はわずかに『3』。得失点差で優位な状況にあるものの、今節の結果次第では10位に転落する可能性も計算上はあり得る。前節・名古屋戦で0-3の完敗を喫している中、「今日の反省を生かしてどれだけ自分たちが来週に向けて気持ちを入れて、練習から試合に臨めるか、すごく試される部分」と畠中 槙之輔は試合後に話している。
リーグ戦における2019年以降の対戦成績はC大阪が9勝2分4敗(うち1敗はPK負け)と有利な戦績を残しているが、直近の2試合は勝てていない。G大阪アカデミー育ちの奥田 勇斗にとってパナソニック スタジアム 吹田で行われる試合が特別なことは言うまでもなく、C大阪で長い時間を過ごしてきた香川 真司も、チームのプライドを胸にこの一戦に挑んでくるはずだ。
開幕戦では90分を0-0で終えた末にPK戦でG大阪が勝利を収めた。「前回はPKでの勝利だったので、90分でしっかりと勝てるように頑張りたい」と安部 柊斗は力を込める。対するC大阪もホームで敗れた借りを返そうと意気込んでいることは間違いない。
戦術のぶつかり合い以前に、互いのプライドを前面に押し出す熱い戦いになるのは必至だ。
[ 文:下薗 昌記 ]
