広島は第9節・福岡戦で敗れて4連敗を喫したが、前々節・清水戦をPK戦で勝ち、前節・長崎戦は2-0で勝利。バルトシュ ガウル監督は内容と結果の両方に手ごたえをつかみ、長崎戦後には言葉の節々に自信を感じさせている。
「ゴールを決めて勝っていくことが自分たちの自信にもつながりますし、これを続けていく。自分たちを信じるという強い気持ちがさらに強く持てるんじゃないかなと思います。本当に良い試合だったと思います」 ピッチ中央で攻守をオーガナイズする川辺 駿も納得の表情を浮かべていた。
「勝てなかった試合も、どうやって点を取るかだけだった。点が入ればという試合が続いていたので、やっているサッカーに対して自信もありましたけど、結果が出せるようになってきたことはすごく大きいですね」 得点が奪えるように取り組んできたことがチームに勝利と自信をもたらしていることは間違いない。そしてその中で、10番の鈴木 章斗の活躍が光る。清水戦は川辺 駿とのコンビネーションで右サイドを打開して得点に関わり、長崎戦は1得点1アシストの結果を残した。
「本当にやりたいサッカーができているので、攻撃もすごく良くなってきていると思います」と頷く鈴木 章斗は、今節も要注目のプレーヤーになる。
対するC大阪も2連勝中だ。前々節・G大阪戦は最前線でプレーしたチアゴ アンドラーデが得点を挙げて1-0で勝ち切り、前節・京都戦でもチアゴ アンドラーデが先制点を挙げると、さらに得点を重ねて最終的に3-0の快勝を飾っている。
アーサー パパス監督は今季最多の3得点を挙げた京都戦を「クラブにとって素晴らしい1日になったと思います」と総括したあと、さらに改善できる点も語っている。
「良い状況を作ってアタッキングサードに入りながら、最後のパスを強く出してつながらない場面もありました。そこはもっと改善できます」 チアゴ アンドラーデが最前線に入ることで相手の背後を突く形が増えたほか、2列目に入る、ドリブルで仕掛けられるタレントたちの躍動感が増している。今節も攻撃陣に注目していきたい。
前回対戦では終了間際にドラマが起こる劇的な展開となった。あれから約2カ月、ともに成長を遂げて攻撃に鋭さが増している中、さらに激しい攻防が繰り広げられることになるだろう。連勝を伸ばしたほうが上位進出のチャンスをつかみ、敗れたほうは非常に痛い足踏みとなる。今節も最後の最後まで目の離せない試合になるに違いない。
[ 文:寺田 弘幸 ]
