前節は東京Vを相手に良いゲーム内容を展開しながらも得点ができず、試合終了間際の一発に泣いて0-1で敗れた柏。狙いとするポゼッションスタイルを遂行し、前々節・FC東京戦までの課題を改善していたにもかかわらず1点が遠かった。これで5連敗となり、その5試合で奪ったゴールは1つのみと、ゴール前での質向上が至上命令だ。
「(後半に)決定的なチャンスを明確に2つ作ることができました。それを決めていれば落ち着いた形で勝利できた試合展開、内容だった」と前節を振り返ったリカルド ロドリゲス監督。中2日で臨む一戦に向けて、複数メンバーの入れ替えが考えられる。その中でも得点に期待したいのは汰木 康也だ。
汰木 康也は今季加入して当初は戦術理解に時間を要したが、徐々にプレータイムを得ると第9節の横浜FM戦ではシャドーで出場。これまで左ウイングバックでプレーしていた16番は自らリカルド ロドリゲス監督と話し、より良い場所での起用となった。ここで相手のオウンゴールを誘発する活躍を見せると、第12節・鹿島戦から3戦連続スタメン出場となっている。かつてリカルド ロドリゲス監督と共闘した古巣の浦和が相手となる今節、加入後初ゴールを狙いたい。
対する浦和は第12節・横浜FM戦までPK戦負けを含む7連敗と苦しい状況が続いていた中で、前々節・川崎F戦前にマチェイ スコルジャ前監督との契約を解除し、田中 達也U-21チーム監督兼トップチームアシスタントコーチが暫定的に指揮を執ることに。すると[3-2-5]の可変式システムを採用して、川崎F戦、前節・千葉戦と2-0で連勝を果たすなど、調子は上向いている。
調子を取り戻したチームが迎えるのは、昨季のリベンジを誓う“日立台”での柏戦だ。昨季の柏とのアウェイゲームは、前半に長沼 洋一と松尾 佑介がゴールを決めて2点をリードするも、後半から勢いを増す柏を止めることができず、終盤に立て続けに得点を許して2-4とまさかの逆転負けを喫した。
あの悪夢を取り払うためにも、しっかりと90分で勝って3連勝といきたい。そして、ゴールの期待が高まっているのは小森 飛絢。現在2戦連発中で、前節は古巣の千葉を相手に豪快な一発を叩き込んだ。“好調男”はアウェイでもゴールネットを揺らせるか。
また、柏は前節で初スタメンを飾った島野 怜にも注目だ。埼玉スタジアム2002での前回対戦でプロデビューを飾った大卒ルーキーは、高い強度とボール奪取能力で中盤に落ち着きを与えた。前節は原川 力とのコンビで存在感を示していただけに、中川 敦瑛と小西 雄大も含めて、リカルド ロドリゲス監督がボランチの先発にどの2人を選ぶかにも注目したい。
[ 文:藤井 圭 ]
