ホームの川崎Fは前節で5連戦が終わった。結果は2勝3敗と負け越し。特に相手の監督が交代した直後の地域リーグラウンド第13節・浦和戦や、6連敗中と苦しんでいた柏との前節で勝点を奪えなかったことは痛く、長谷部 茂利監督は「直近の試合は負けてしまいましたし、浦和戦や柏戦もそうですけど、調子が上がり切っていないチームに負けてしまったので、そこが心残りですね」と肩を落とした。
その柏戦では、長谷部 茂利監督がチームを率いて約1年半で初めて試合のスタートから3バックのシステムを採用した。その理由を指揮官は「自分が一番気にしていたのは、前回対戦で20数本シュートを打たれたことと、自分たちがあまりシュートを打てなかったこと。そこが大きく自分の中で残っていて、そこからの脱却というか、今回はそういうゲームにしてはいけないという観点が大きい」と柏を意識したものと話した一方で、「いつも考えているのは、自分たちが攻守のところで先手を踏みたい、後手を踏みたくないということ。自分たちのスタイルを出しつつ、試合に勝つためにはどうしたらいいのかということを考えている」と、システムにかかわらず“自分たち主体”で考えていくと説明。そして、今後に向けては“含み”を持たせた。
「基本的には勝つために何が必要か、何をしたらいいのか、自分たちがブレることなくやっていくことが大事」 3バックを継続するならば、改善点は多いが、久しぶりに約1週間の準備期間をとれるこのタイミングでどのくらいの積み上げをできるかが重要になる。町田は3バックで戦っているためシステム上はかみ合い、それぞれの役割はハッキリする部分は多いが、チームとしてこのシステムで戦ってきている時間では差があるだけに、練度の差をどのように埋めるかがポイントになりそうだ。
アウェイの町田は、4月後半にサウジアラビアで決勝まで戦ったAFCチャンピオンズリーグエリートファイナルズの戦いを含めて、今節が公式戦9連戦のラストマッチとなる。サウジアラビアから帰国して以降の5試合は、鹿島にこそPK戦で敗れたが、それ以外の4試合では90分で2勝、PK戦で2勝と粘り強くポイントを積み上げており、その可能性はわずかではあるが、残り2試合で首位に立つ可能性を残している。
今週もミッドウィークにゲームを戦っており、9連戦の最後と考えても疲労はピークだろう。その中で乗り込むのはU等々力。昨季悔しい敗戦を喫したスタジアムで勝利を収め、連戦ロードを締めくくれるか。
[ 文:須賀 大輔 ]


