C大阪は前節、長崎と対戦。前半に先制されるもすぐさま追いつき、後半に勝ち越した。その後追いつかれたが、後半アディショナルタイムに香川 真司がPKを決めて再びリード。第11節・京都戦以来5試合ぶりとなる90分での勝利を収めた。試合後に「勇気を持って前にプレーする、ペナルティーエリアに入っていく姿勢がよく見られた試合でした」とアーサー パパス監督が振り返ったように、前節は状況、スコアにかかわらず、常に次の1点を目指して戦った。標ぼうする“アタッキングフットボール”を体現するためには、やはりそうした姿勢は必要不可欠。今節もどん欲に得点を求めていきたい。
アウェイに乗り込む名古屋は前節、ホームで京都に3-0で勝利。9分、29分と山岸 祐也が得点を重ねて試合を折り返すと、90分にも山岸 祐也がゴールネットを揺らしてハットトリックを達成。首位決定へ向けて勢いを加速させる大きな勝利を収めた。もっとも、今節を含むラスト2試合はアウェイ。前節の試合後、「首位を相手に戦うときには『倒してやろう』とか『引きずり降ろそう』という高いモチベーションで当たってくる」とペトロヴィッチ監督は引き締めたが、そうした強い意気込みで向かってくる相手を攻撃力で凌駕したい。
注目は両チームの背番号11。C大阪のチアゴ アンドラーデは第10節・G大阪戦で「自身初」の1トップで起用されると、そこから3試合連続ゴールと本職ストライカー顔負けの決定力を発揮。前節もゴール前で素早い反応を見せて今大会5点目を決めた。今節も背後を突いて、ゴールを狙う。前節ハットトリックをマークした名古屋の山岸 祐也は、C大阪との前回対戦でも2得点と躍動。今節もゴール前での鋭い動き出しと決定力でチームを勝利に導きたい。
指揮官の哲学でもある“攻撃”に特長がある両チームだが、そうした相手の攻撃陣と対峙する守護神の活躍もカギになる。C大阪の中村 航輔は今大会ここまで何度も好セーブを見せてきた。前回対戦での3失点の借りを返すべく、今節は無失点を目指す。名古屋のシュミット ダニエルも好調。前節の試合後は、「死んでも無失点で終わりたいと思っていた」と強い気持ちを感じさせるコメントを残したが、C大阪との前回対戦時も3点リードで迎えた終了間際にビッグセーブを披露、スキを見せずに試合をクローズした。今節も相手の“アタッキングフットボール”をシャットアウトしたい。
逆転の可能性をわずかに残すC大阪と、残り2試合に連勝すれば首位通過へ大きく近づく名古屋。両チームの勝利に懸ける思いがぶつかり合う今節、ハナサカが熱く燃え上がることは必至だ。激しいバトルをぜひスタジアムで体感していただきたい。
[ 文:小田 尚史 ]


