長崎は地域リーグラウンド最終節で京都とのアウェイゲームに挑み、0-1で敗れた。曺 貴裁監督体制のラストマッチだった京都の気迫の前に序盤から押される展開になると、前半は無失点で耐えたものの、51分にクロスから失点。その後反撃の姿勢は見せたものの決定機に至るシーンは少なく、得点を奪えないまま試合終了の笛を聞いた。
地域リーグラウンドではマテウス ジェズスとチアゴ サンタナの前線の外国籍選手2人がともに6得点を挙げており、プレーオフラウンドの2試合でも勝利を導くゴールを狙う。一方で、失点数はWESTグループ最多タイの『28』と、守備に多くの課題を抱えている。
ただ、京都戦で最少失点に抑えたことは事実であり、高木 琢也監督は試合後、「残りの2試合を含めて、本当に先につながるような形で(百年構想リーグを)終えたい」と前を向いた。
対する水戸は、地域リーグラウンド最終節で川崎Fに1-3で敗れた。序盤から圧力を掛け、渡邉 新太のポストプレーを起点に何度か好機を作ったが、決め切れず。スコアレスで折り返すと、後半に入ってセカンドボールを拾える回数が減少。58分の失点を皮切りに、失点を重ねた。85分までに3失点を喫し、アディショナルタイムにパトリッキの強烈なミドルシュートで1点を返したが、反撃はここまで。チャンスを決め切れず、ピンチであっさりと失点を喫してしまう課題を修正し切れなかった。
ここまで渡邉 新太が4得点、加藤 千尋が3得点を挙げており、サイドを起点にした攻撃から中央の選手を中心に得点へとつなげている。ただ、長崎と同様、失点数はグループ最多(35失点)となっており、守備の安定は喫緊の課題だ。
樹森 大介監督は川崎F戦後、「あと2試合、J1の舞台(プレーオフラウンド)で戦えるので、反省点を踏まえて、良い形で次のシーズンを迎えられるように準備をしたい」と語った。
どちらも最終節に敗れるという悔しい形で地域リーグラウンドを終え、順位も満足のいくものではなかった。だからこそプレーオフラウンドの2試合で結果を求め、2026/27シーズンに向けた手ごたえをつかみたい。
この両チームがこの場で激突するのは、単なる偶然だとは思えない。昨季のJ2で優勝、J1昇格を争った間柄で、第37節にはともに昇格が決まる可能性のある中で激突した。このときは長崎が2-1で勝利したが、最終節まで昇格は決まらず、最終的には水戸が優勝、長崎が2位での昇格となった。
そんな両チームが、J1のチームとして久しぶりに対戦する。約4カ月、J1の荒波に揉まれ、チームとしてより成長したのはどちらか。前回対戦当時からの変化と成長を証明する、プレーオフラウンドの2試合となる。
[ 文:椎葉 洋平 ]
