第1戦は互いに譲らず、1-1のドロー決着となった。
東京Vは第1戦で前からのプレッシャーがうまくハマり、守備で試合の主導権を握った。地域リーグラウンド最終節・横浜FM戦では、ホームで0-6の大敗。もう一度自分たちの守備を見直し、サポーターに戦う姿勢を示す思いでアウェイに乗り込んだ。
この試合で、左ウイングバックで先発した深澤 大輝は「ウイングバックが(相手の)SBに縦ズレするところをより意識した試合でした。僕らが勝ってきた試合を思い返すと、やはり良い守備から良い奪い方をして、良い攻撃ができていたと思う。チームとして、この1週間で良い準備ができたのかなと思う」と、原点回帰して臨んだ試合を振り返った。
チームの強みであるハードワークを取り戻した東京Vだが、ラストパスやフィニッシュの精度が低く、奪ったゴールは『1』にとどまった。“最後の質”が伴わなかった課題については、複数の選手が口にしており、キャプテンの森田 晃樹もそれを第2戦のキーポイントに挙げている選手の1人だ。
「あとは本当に攻撃の質。最後の最後のところ。シュートの1つ手前の質がもっと上がればいいかなと思います」と緑の背番号10は、今大会最後の試合に向けて攻撃のクオリティー向上を目指す。
一方のG大阪は第1戦で、プロデビューとなった吉原 優輝らフレッシュなメンバーが先発に名を連ねた。
イェンス ヴィッシング監督は「この日デビューを果たした優輝が65分ほど出て、そして(當野)泰生も出たり、クラブにとって質の高い選手がいます。タレント性の高い若い選手がいることはクラブにとってもすごく良いことだと思います」と、この日出場した若手選手たちのプレーを称賛。さらに、負傷離脱から約3カ月半ぶりの公式戦復帰となった佐々木 翔悟が、CKから先制点を挙げた。イェンス ヴィッシング監督が抜擢した選手たちが好調を示した点はポジティブな要素だ。しかし、この試合では終始東京Vのハイプレスに苦しみ、後半の決定機はデニス ヒュメットの個人技から放ったシュートのみ。最後まで主導権を握れず、勝ち越しゴールを挙げられなかった。
東京Vとのリターンマッチでは、ハイプレスを仕掛けてくる相手をいかにいなしながらゴールに迫れるかが、勝利に向けて重要になる。G大阪の中盤を支える美藤 倫は「ラスト1試合ですが、百年構想リーグを良いものにするためにもしっかりと勝たないといけないですし、若手の力で勝ちにいきたいなと思っています」と闘志を燃やす。
互いに攻撃のクオリティーに課題を残す東京VとG大阪。今季の集大成となる味の素スタジアムでの決戦は、互いの意地とプライドがぶつかり合う、白熱の一戦となりそうだ。
[ 文:白谷 遼 ]
