町田が福岡を本拠地・町田GIONスタジアムに迎える明治安田J1第10節は、ホームチームにとっての“強行軍”――。15日にシンガポールで行われたAFCチャンピオンズリーグTwo 2026/27グループステージ第2節・タンピネス・ローバーズ(シンガポール)戦を戦ったばかりの町田にとって、福岡戦は中2日での連戦となるため、過酷なスケジュールと言っていい。それでも、過密日程は上位を目指すチームの宿命。ゴール前を固めてきたタンピネス・ローバーズの堅守を望月 ヘンリー海輝のゴールでこじ開けた町田は、前節・京都戦に続くリーグ戦2連勝を目指す。
タンピネス・ローバーズ戦、終了間際の90+4分に相手のゴールをこじ開けた望月 ヘンリー海輝の決勝点をベンチで見守った昌子 源は、たくましく勝ち切るチームメートたちの姿を頼もしく見つめたに違いない。次は自分の出番――。シンガポールと町田を行き来した移動の負担はあるものの、昌子 源はタンピネス・ローバーズ戦に出ていないぶん、フレッシュなコンディションで福岡戦に臨めるだろう。クラブが掲げるJ1優勝という唯一無二の目標達成へ、誰よりも燃えている昌子 源が福岡の攻撃陣をシャットアウトするために全力を尽くす。

今節、“フレッシュ”な昌子源にかかる期待は大きい
一方でアウェイに乗り込む福岡は、Jリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド3回戦で鳥栖との“九州ダービー”に敗れたばかり。近隣のライバルチームに屈したダメージは大きく、直近の公式戦を勝利で飾った町田とは対照的なチーム状況だが、J1で上位を走るチームに勝つことで今後の戦いにもはずみがつくはずだ。
町田の昌子 源が福岡で警戒している選手の代表格は、ロングスローの使い手でもある前田 快。実は前田 快は以前、練習生として町田のトレーニングに参加した経緯がある。その際、昌子 源は特にロングスローの軌道にビックリしたという。
「前田選手のロングスローは、正直ボールの質が違うんですよね。しかも間近で見ているぶん、そのすごさがよく分かります。純粋なパワー系というわけではないですし、本当にすさまじく、まさに“レーザービーム”のようでした。あれほどの威力のあるボールには圧倒されますし、ロングスローに合わせる側が、しっかりとヘディングで強く叩ける質のボールを投げられるのは素晴らしい技術だと思います。もうすでに福岡で主力として活躍していることは、敵ながら本当に頼もしい選手です」
ロングスローは町田も貴重な得点源として重宝しているため、“飛び道具”の怖さは熟知している。前田 快が放つ“飛び道具”を巡るゴール前の攻防も見どころの1つだ。

活躍を続ける前田快。ロングスローにも注目だ
勝者となるのは、優勝戦線にずっと食らいつき続けるために勝点3を積み上げたい町田か、降格圏がすぐそこに迫る中で1つでも順位を上げたい福岡か。J1第10節の中で最後を締めくくる一戦は、見る者の心を捉えて離さない。
[ 文:郡司 聡 ]



