待望の“初ゴール”も!広島が前節の大敗を払しょくする4得点
ともに大敗を喫した前節から中2日で臨んだ今節は、ホームの広島が強さを示した。
広島は前節・長崎戦から先発5選手を変更。ディフェンスラインにはキム ジュソンが入り、ボランチは川村 拓夢と松本 泰志の2人がコンビを組んだ。そして、セバスティアン アレーが出場停止の1トップには鮎川 峻が入り、加藤 陸次樹が3試合ぶりに先発した。
清水は前節・町田戦から先発4選手を変更。パク スンウクが8試合ぶりに先発して蓮川 壮大とCBを組み、平戸 太貴が加入後初スタメンを果たした。そして、前線には明治安田J1百年構想リーグまで広島でプレーしていたジャーメイン 良と木下 康介が名を連ねた。
立ち上がりはお互いにロングボールの多い展開となり、徐々に清水が相手コートで試合を進める時間を長くした。清水はミドルエリアで守備ブロックを形成して広島のアタッカーに良いボールを供給させず、ボールを奪うとアタッカーがゴールへ向かっていく。
その中で、広島にアクシデントが起こる。川村 拓夢が接触プレーによって足を痛めて17分に川辺 駿と交代となった。
19分には広島がカウンター。鮎川 峻が右サイドのスペースに流れてボールを引き出し、中央の鈴木 章斗にチャンスが訪れたが、シュートはGK梅田 透吾に阻まれる。清水は23分、カピシャーバが左サイドから鋭いクロスを供給するも、広島守備陣の鋭い寄せに遭い、シュートは打てなかった。
27分には清水にアクシデント。プレー続行が不可能となった弓場 将輝に代わって小泉 慶がピッチに入った。
清水エスパルス
--個人としては得点こそありませんでしたが、幾度となく決定機に絡みました。正直、大迫(敬介)じゃなかったら2点ぐらい入っていたかなとは感じてしまいますが、自分は今日みたいなシュートの形を続けていくしかない。今日は清水に入ってからシュートも含めて最も感覚が良かったので、本音は決めたかったですけど、これを続けて、次は取れるようにやっていきます。まず1つのゴールを大事にして、先のことは考えずに、次の試合でチームを勝たせられるようにします。 --ストライカーとして、無得点が続いていることへの焦りはありますか?正直、焦ってはいます。ただ、監督ともコミュニケーションをとって、「(ゴールへの)焦りはいらない。チームのためにやるべきことをやっていれば、いずれは取れるから」とは常々言ってもらっています。ただ、無得点と1得点では、自分の中で大きな違いがありますし、思うところもありますが、続けていくしかないです。
--1失点目のシーンについては、キャッチをしにいったのでしょうか?そうですね。味方と被って、一瞬ブラインドになったのですが、別に慌てていたわけではないですし、こぼれ球に対して相手が詰めに来ているのも見えていました。いつもの対応だと内側にはじいてしまうリスクがあるので、切り替えてキャッチにいきましたが、自分の技術をどう発揮するかというところでミスが出てしまった。そこは練習するしかないですし、セーフティーな選択ができていれば、何もなかったシーンでした。 判断が間違っていたというよりは、スリッピーだった状況も含めて、どのように技術を出すかという部分が不足していました。こうしたミスをゼロにするのが自分の仕事ですが、こうしたミスが出てしまうのがGKというポジションでもあります。反省すべきところは反省して、今後もビビらずにやっていきます。 --前節・町田戦も含めて、2失点目のあとからチームとして基準とする守備が維持できなくなっています。最後尾からどのようにアクションをしていましたか。2点目を取られたあとから、間が空き始めて、チャレンジできないタイミングが出てきたのは自分も感じていました。危険だとは感じていましたし、プレーの切れ目や流れの中でも、近くのCBを中心に伝えてはいました。そこの声がけはいつも以上に意識していましたが、修正し切れなかった。カウンターだったり、押し込まれたときに、無抵抗でゴールまで行かれていますし、今まではチームでもっとフィルターをかけられていたとは自分も感じています。
サンフレッチェ広島
監督
今日の試合は、こういう展開になるんだと予想していました。清水はインテンシティーが高く、前線にボールを送って、そこでCKを取ったりして攻めてくる。ある程度バタバタするなとは思っていたんですけど、自分たちがしっかりとボールを握ってゲームを落ち着かせることができれば、自分たちの流れに引き込めますし、それからは自分たちが自分たちらしいプレーでゴールに迫り、きっちりとゴールもできたところからさらに流れが加速していって、ゲームを決められた。もちろん、その中で(大迫)敬介の素晴らしいセーブがありました。 自分たちの流れを止めない素晴らしいセーブだったし、忘れてはいけないのは、ずっと連戦ですけど、CBの(荒木)隼人と中野(就斗)、それから(東)俊希、(キム)ジュソン、(新井)直人、ボランチの(川辺)駿と(松本)泰志はずっと試合に出続けて、きっちりと(失点)ゼロで抑えてくれた。本当に彼らの力はすごく大きかったですし、ずっと連戦に出続けている彼らの貢献度は本当に高く、素晴らしいものだったと思います。 --前節・長崎戦で先発して45分間をプレーした浅野 拓磨選手を、今日は後半開始から起用した理由は?前回の試合に関しては、45分ということをある程度プランしていました。今回に関してはプランはしていなかったんですけど、(加藤)陸次樹が打撲で交代せざるを得ないという状況で、後半の頭から拓磨を入れました。それでも、準備は十分にできていましたし、彼は良いパフォーマンスを見せてチームを助けてくれたので、特に問題はなかったと思います。 --前半に途中交代した川村 拓夢選手の状況は?いまの時点で何か言えることはなくて、ドクターの診断を待つだけです。いまの段階で言えることは特にないです。 --浅野選手が復帰後初ゴールを決め、“ジャガーポーズ”も披露してファン・サポーターはすごく盛り上がりました。チームの雰囲気を変えてくれるような選手が結果を残してくれたことについて。おっしゃるように、ゴールを決めたというだけでなく、このクラブと彼の歴史とアイデンティティーというところで、本当に素晴らしい雰囲気を作り出してくれました。今日も本当にすごいエネルギーをピッチの中に持ち込んでくれて、そういう選手がこうやって活躍してくれるというのは大きなことですし、これから何週もずっと素晴らしい活躍をしてくれると思います。
清水エスパルス
監督
情けない結果になりました。すべて自分の責任ですし、本当に申し訳なく思っています。前半はそれほど悪くなかったのですが、1つのミスでゲームが壊れるのはよくあることですし、その後の強度、集中力を保つ面でも、代わって入った選手はもっと強度を出さなければなりません。 ズルズルとラインが下がって、相手を自由にさせて、失点をする。自分たちがやることをやっていれば、こんなに失点することはないです。そこは一人ひとりの強度が足りないと思います。 ただ、いまはケガ人が多くて、毎試合ケガ人が複数人出るので、出た選手にやってもらうしかありません。そこは切り替えて、次に向けてやっていきます。 --この2試合は吉田監督が掲げるサッカーの屋台骨である良い守備が崩れています。ここからどのように立て直しますか?大前提として、やるべきことをやっていれば、こんな結果にはなりません。今まで自分もあまりこうした経験がない。もちろん、(退場者を出して)10人になる場合とかはあると思うのですけど、やるべきことをやらない、戻るべきところを戻らない。予測や反応、すべてにおいて、そうした基準に達していない選手が1人でも出ると厳しくなってしまいます。 だからどうするのか。同じことをやるのか。やり方をガラッと変えるのか。ケガ人の状況や次節の相手を見て、決めていかなければなりません。正直、人が本当にいないので、最適解をどうやって身につけていくかだと思います。 --この2試合は2失点目を喫したあとから、最終ラインを中心に集中力が欠如するシーンが顕著に映ります。複数失点を喫したあともチームとして基準とする守備を維持するために、どのようなことを求めていきたいですか?ディフェンスラインだけでなく、ボランチの強度も、(弓場)将輝がいなくなったら保てなくなりました。いろんな問題があると思います。現状、CBで起用できる選手は蓮川(壮大)と(パク)スンウクしかいないので、その中でいろんな選手をコンバートしたり、どうするかというのは考えないといけない。いますぐどうこうというよりは、しっかり考える時間は考えて、次につなげていこうと思っています。
サンフレッチェ広島
MF 14
松本 泰志
--先制点のシーンを振り返って。良いシュートではなかったですけど、枠を外さないようにというのを意識していました。菅ちゃん(菅 大輝)が本当にすごいスムーズに置けるところにボールをくれたので、それがすべてだったかなと思います。 --自身のゴールも含めて、4点中3点に絡む活躍でした。たまたまっす(笑)。(3点目につながる鈴木)章斗へのパスは、今日も2、3回刺せるパスがあったんですけど、ちょっと自分の判断ミスで刺せなかった。刺せばああやって決めてくれるので、今後もたくさんパスを供給したいなと思います。 (4点目の場面は東)俊希があの動きができるのは分かっていますし、練習だったりキャンプだったりでもあれは出せていた。すごく2人の呼吸が合ったなと思います。 --先制点を取るまで、全員でよく我慢することもできたと思います。(清水は)すごく圧がありましたし、セカンドの反応とかもすごく早かったので、ちょっと自分たちが後手に回った時間帯だったんですけど、先制してからは自分たちのサッカーが90分までしっかりできたので、あれを最初の1分からできるように。またみんなで声をかけ合って、セカンドの意識だったりを高めていきたいなと思います。
GK 1
大迫 敬介
本当に前節(・長崎戦)はしょうもない試合をしてしまったので、ホームのサポーターの力も借りながらですけど、結果を出せてホッとしています。 --どういったところを修正しましたか?まずは相手に先制点を与えないことと、前半はビルドアップが少しバタついたところもありましたけど、それでもしっかりトライしながらやれた。日々成長できている部分でもありますし、攻守両面においてトライをするところは意識しました。 --後半に2本、ジャーメイン 良選手の強烈なシュートをストップしました。広島にゆかりのある選手が多いチームだったので、特にその選手には仕事をさせたくないなと思っていました。とはいえ、良い選手たちばかりなのでピンチは来るだろうなと思っていましたし、防げて良かったなと思います。