1回戦で大分と対戦した熊本は、開始早々に失点。その後も、「熊本のストロングポイントを消す」(大分・下平 隆宏監督)という戦い方を選択した相手の速いプレッシャーを受け、自分たちのペースに持ち込めない時間が続いた。しかし、焦らずにボールを動かして攻撃を続けた末、終盤に坂本 亘基、粟飯原 尚平が立て続けにゴールを奪って逆転。終了間際に追いつかれて引き分けたが、リーグ戦上位チームが勝ち抜ける規定によって2回戦進出を果たした。
一方、リーグ戦3位の岡山と対戦した山形は、開始5分に山田 康太のスルーパスに抜け出したディサロ 燦シルヴァーノが押し込んで先制。試合後、「献身的に、このフットボールに信念を持って戦った」とピーター クラモフスキー監督が振り返っているとおり、早い時間にリードを奪っても引くことなく、ボールを保持して攻め続け、後半に途中出場したデラトーレとチアゴ アウベスが加点。3-0の完勝で、この一戦にコマを進めてきた。
熊本は“引き分けでも勝ち進める”のに対し、山形は“勝たなければ次に進めない”と、ともに1回戦と同じ状況。とはいえ、どちらも自分たちのスタイルを磨いてきたことを考えれば、双方が持ち味を出して点を取りにいく可能性が高く、見ごたえのあるゲームになることは必至。1回戦ではともに途中出場した選手が得点していて、スコアの経過と合わせて両ベンチがどのようなカードを切って流れを変えるのかもカギを握るだろう。今季の対戦成績は1勝1敗。三度目の対決で、決定戦への切符をつかむのは熊本か、山形か。
[ 文:井芹 貴志 ]


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